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のらねこ日記いきもの編タイワンリス

  社会人になったばかりの頃、友人と鎌倉を散策しました。あえて観光地は外して、住宅地やら、田んぼと林があるような所を歩いていると、1匹のリスが私たちの前をささっと横切り横の林の中に消えました。
「鎌倉って、自然が豊かだから、野生のリスもいるのね!」と、いたく感動したのですが、翌日テレビのニュースで『昔、江ノ島で飼われていたタイワンリスが逃げ出して、現在、鎌倉で大繁殖』とやっていて、ちょっと残念な気持ちになりました。
  その後もタイワンリスは、着実に生息地を広げており、数年前には職場の最寄駅近くのお寺の木の上にいるのを目撃しました。
  定年退職2年前、最後の職場となった病院は緑あふれる小さい山のてっぺんにあり、前任者からは、「ここには、リスとサワガニとアライグマがいるよ」と告げられました。
  サワガニは別にいいけど、リスとアライグマは見たいな、と思いながら通勤した初日、いきなり正面玄関の上をシュパパっと走って行くタイワンリスを目撃しました。
  その後もタイワンリスは、ちょいちょい目撃されて、病院に続く坂道を下っている時には横のガードパイプの上を走って私を追い越していったりしたこともありました。
  院内の医療安全担当のナースさんに、その話をすると、
「リスが橫を走り抜けたりすると、怖いわよね」「だって、突然キヒャー!とかいって飛びかかって来るかもしれないじゃない」と、言いました。
『そんなわけないだろ』と、思いつつ、今度はその話をうちのスタッフに話すと、
「安全担当だから、あらゆる危機に備えているんですよ」と、そのスタッフは笑いながら答えました。

1度さわってみたかった…


  2年間のうち、1度だけ小さなサワガニを目撃しました。それも、何故か廊下に面していない奥の部屋の床にそれはいました。どこから入って来たかは、全くの不明ですが、沢の代わりに下水道をさかのぼって来る説を聞きました。
  あと、アライグマには、とうとう1度も出会うことはありませんでしたが、スタッフの1人が3年前に撮った動画を見せてもらったので、確かに存在しているようです。

どこから入った?



 


  

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