採用担当は不採用者の視点を考えよう
求人を出すならより多くの応募を求めてしまいます。広告費を使用して応募が無いと無駄金になってしまうからです。また、応募者が多い方がよりいい人を選ぶことができるという理由もあるでしょう。
そういうわけで、多くの採用担当者は応募の数にこだわっています。
確かに理論的には正しいんです。でもこれには大事な視点が抜けているんですね。
それは「不採用者の視点」です。
これは社員もアルバイトも同じなんですが、不採用になったら企業や店舗に対してマイナスの印象を持ちます。これは人間の心理として当たり前のことで特別なことではありません。応募者に対して失礼な対応をすることでマイナスイメージを持たれるのは当然ですが、丁寧な対応をして採用をお断りしたとしても多かれ少なかれマイナス印象を持ちます。
大好きな人に告白して断られた気持ちと近い感情があります。
この不採用者の気持ちを常に意識しておく必要があります。特に年間を通して採用を行っている場合は注意が必要です。
それは「不採用者は未来のお客」だからです。会社にマイナスイメージをもつをその会社のサービスを利用したくなくなります。飲食店に面接に行って不採用になったらそのお店には行きづらくなりますよね。
10名応募があってよい人を1名採用できたと喜ぶと同時に9名の未来のお客さんを失ったことも理解しておきましょう。
じゃあどうすればいいのか?
それは採用するターゲットを明確化することです。
まずはどんな人を採用したいかを決めましょう。そして採用ターゲットに向けて求人でアピールしていきます。
するとターゲット以外の人の応募は少なくなるのでマッチング率が上がります。マッチング率が上がれば不採用者は少なくなります。
ここで注意が必要なのは、ターゲットを細かく設定しすぎるとターゲットが存在しなくなってしまうことです。そうなるとどんなに工夫しても応募が来ることはありません。だからこのバランスが重要なんですね。
ということで、応募数を追いすぎると不採用者にマイナスイメージを持たれてしまうので、あらかじめターゲットを明確にして広告を打ち出そうというお話でした。
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