熱中できるものがない

「坂道のアポロン」という映画を観てきました。
 漫画が原作。少し前に1巻だけ読んだまま放置していた。映像はとても綺麗で瑞々しくて、なんだかとても正しい若さにあふれている印象を受けました。

 ジャズを通じて育まれる友情が主なテーマなのだけれど、ああいうのを見ていると「あー良いなあ」と漠然としたうらやましさに包まれる。なんだろう。熱中できるもの、時間を忘れて夢中になれるもの、情熱をもって取り組める何かを持っていない身で見ると、ただただ辛い映画だな。そんなこと言ってるとどんな創作物にも触れられなくなりますが。

 強いて言うならば、読んだり書いたりすることが好きだけれども、小さいころから傾倒していたわけではないし速いわけでも上手いわけでも、ない。自己満足の趣味範囲から抜け出せず、好きでやっていたらいつの間にかこれで食っていましたっていう領域に憧れるわけだけれども、到底、むりだね。

 熱中できるもの、それはジャズでなくっても勿論構わないんだろうが、没頭できるなにかに出遭った人間は強いな、とひたすらに思いました。良い映画です。漫画もう一回読もうかな。

 あと本筋には関係ないですけれど、出演していた中川大志くんの演技が群を抜いて素晴らしかったです。大きくなったね。家政婦はミタの頃が懐かしいや。

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