ふわっとした「好きを仕事に」の内訳


キンコン西野さんの「魔法のコンパス」という本に、「これからは好きなことしか仕事にならない」という趣旨のことが書いてあった。

ITの進化によって、「好きでもない仕事」はすべてロボットに取って代わられていく。だからこそ、心から好きだと思える仕事や、熱・思いを込められる仕事でなければ続かないし差別化できない、という話。

はあちゅうさんも以前「SNSを仕事にできるレベルまで依存すればいい」というようなことを言っていたことがある。確かあれは、「スマホやSNSに触れていると、依存症になってしまいそうで怖い」という相談に対する回答だった。

好きだから続くし、好きだから得意になる。好きだからこそ熱中するし、好きだからこそ没頭する。

好きなものがわからない、得意なものがわからないという人を見ると、「じゃあ、仕事をしていない休みの日なんかはどう過ごしているんだろう?」と不思議に思ってしまう。

テレビを見ている?
他のことを差し置いてその番組を見るくらいの何かがあるのか、魅力を感じる番組ならどんなところに魅力を感じるのか。

ただなんとなく他にしたいことも思い当たらないから流し見ているだけなのか、それならYoutubeやアマゾンプライムでも良くないか?

そこで何故、あえてのテレビなのかを深く考えてみたらどうだろう

雑誌をめくっている?
数ある雑誌の中でも手にとったのが何故その雑誌なのかを考えてみる。

たまたま家にあったから? 手元にあったから? 今あなたがそうやって手にしているということは、誰かが何らかの方法で手に入れたということだ。

どういう経路でどんな目的で今あなたの手元にあるのか? どういうところに興味があってページをめくっているのか? あえて深く考えてみる。

好きとか興味がわくとかなんか気になるとか、そういった感情は「考える」ことでしか生まれない

好きなことを仕事にして楽しく生きている人たちは、知らないうちにある日ふと好きや得意にぶち当たったわけではなくて(そういう人もいるだろうけど)、なんか知らないうちにずっと目の前のことをやっていたんだ。

どうして自分はこれが好きなんだろう? どうして時間も忘れて、気付いたら何時間も熱中してしまうんだろう? そう思考する時期を確実に通って今があるんだ。

考えることだ。
思考することだ。
それ抜きには「好き」や「得意」には出会えない

そんな気にさえなれないのであれば、まだ人生を懸けるレベルの好きや得意に出会う準備があなたにできていないというだけのことなのかもしれない。



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