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ままならない低気圧日記2

低気圧やPMSの症状うんぬんで、月に1〜2度はどうにもこうにも使い物にならない時期がやってくる。ただ苦しんでいるだけじゃくやしい、ということで、このままならなさを日記として記録しておこう、という試み。

ちょうど昨日(19日(月))も「爆弾低気圧」なるものがやってきていたらしく、案の定、ただ寝ていることしかできない存在になっていた。

そんななかでも私はリモートで業務委託の仕事をしていたし、なんだかんだで横になる暇なんてなかったんだけど、つねに鈍く痛む頭を抱えながら仕事をするというのは、これ以上つらいことってない。

同じ症状を抱える皆さま、こうまで頭が痛かったり怠かったりすると、いよいよメンタルをやられますよね?

比較的、低気圧や天気痛に悩まされているのって女性が多い気がするんですが、世の中の女性はこんなつらさを抱えても、外で仕事をしているんだよな……と思うと、頭を下げたまま一生上げられない気持ちになる。ひれ伏したくなる。よくがんばっていると思う、みんな、本当に。

頭が痛かったり体が怠かったりするのは百歩譲るとして、本当はテコでも譲りたくないけど、でもメンタルにまで支障をきたすのはいくらなんでもホルモンバランス設計に難がありすぎるよね。

生まれてきた瞬間から背負わされているこの業、前世で何をしたんだろう。

せっかく仕事を任せてくれたクライアントさんに申し訳ない、とか、もっと違う人のほうが良い記事が書けるんじゃないか、とか、いつになったら取材に自信が持てるようになるんだろう、とか考え出したら止まらなくなるし、この波が一人でいるときに始まると「生きている意味とは……」と不穏な流れになっていくので良くない。

そんなときにSNSを見て、同業の方が、仕事に対する意識高い投稿をしているのを見てしまったもんなら、飛んでいったメンタルはしばらく帰ってこない。なるべく安価で評判の良いカウンセラーさんを紹介してください……となってしまう。

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この前、『夜明けのすべて』って映画を観たんです。

上白石萌音ちゃん演じる藤沢さんは、PMSの症状に悩んでいる。松村北斗くん演じる山添くんは、パニック障害の症状に悩んでいる。

お互いの抱える悩みを、本当の意味で理解することは難しいけど、お互いのためにできることはあるかもしれない、と観察し、想像しながら手を差し伸べあっていく様がなんとも心地よい映画でした。個人的には、変に恋愛描写に逃げない感じも清潔さがあって好きです(恋愛描写が不潔、と言っているわけではないです)。

この藤沢さんのPMSの症状がさ、自分でも制御しきれないイライラをどう御したいいか心底悩んでいる感じが、見ていて泣きたくなるくらいにリアルなんだ。いつもの私ならこんなこと言わないのに、とかさ。いつもの私ならこんなことしないのに、とかさ。

でも、それをわかってくれる人って少ない。そして、一度の失敗に世間は冷たい。ふと言ってしまった言葉が「誤り」だったら、もうやり直す機会をくれない。大人であればあるほど「仲直り」っていう概念はなくて、ただそっと離れていかれるだけ。世知辛すぎて咽び泣く。

この映画みたいに、お互いのつらさを開示しあって、しんどいけどがんばっていこうや〜って感じで生きていけたらいいのにね、と思いながら、昨日も命の母を飲みました。

今日は、だいぶ、調子がいいです。

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