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○月✖️日献立帳#22

2023.9.15 栗の実

出張先の敷地の近くに立派な栗の木があって、実が沢山落ちている。近づいてみると中身はほとんど取られていてイガばかりだったが、3粒だけゲットできた。
試しに、外皮を剥いて、渋皮つきのまま砂糖と味醂で30分ほど煮含めた。実はホクホク甘かったが渋皮のえぐみがかなり残った。栗を美味しくいただくにはいくつもの障害を越えなければいけないことをあらためて実感する。

黒ムツ刺身、オクラと梨のナムル、ナスとピーマンのグラタン

2023.9.16  庭の反省

朝に庭の整理。河津桜の葉は既に散り始めていて、落ち葉の回収と雑草取り。蚊の襲撃を避けるため、長袖長ズボンの防備に蚊取り線香をぶら下げ臨む。9時前の1時間で汗だく。今年は農家の人も特に大変だろう。
冬から育てていた宿根草の多くが消滅している。今年の暑さのせいか、世話が足りないのか、2年目のバラの苗のいくつかも暑さに事絶えてしまい、大いに反省する。来年に向けて心を入れ替えて世話しようと誓うものの、この暑さで実践が伴わない。

鯵と黒ムツ刺身、オクラ納豆、エンダイブのサラダ、素麺チャンプルー

2023.9.17 曼珠沙華

そんな荒んだ庭だが、前触れなく花茎を伸ばしてさりげなく咲いてくれた。松明が燃えているよう。

ツルムラサキとがんもどきのお浸し、トコロテン、豚肉ゴーヤ炒め、ご飯と味噌汁

2023.9.18 秋は何処に

朝夕の風は幾分涼しく感じるが、日中は依然として酷暑。
いつものように入江の散歩、3時過ぎでも日差しは強い。
軒下の日陰で老人が腰かけている。漁師か、元漁師といった風情。「日焼け」という表現はふさわしくないくらい、時間軸をはるかに超越した、煮詰めた番茶のような肌の色をしている。
暑さで気が遠くなっているのだろうか、波間を眺めたまま、ぴくりとも動かない。

なんだかこの老人のせいで、秋が来るのが止まっているような気がしてきた。

魚屋で、わかし、ぶりの幼魚を買って帰る。刺身はさっぱりめ、頭は塩をふって炙っていただく。大根菜の炒め物、ジャガイモとマカロニのグラタン

2023.9.23  鯵大漁

といっても我が釣果のことではない。
大きめの鯵が8匹500円で売っていたのを買ってきたのである。
とりあえず5匹捌いて刺身にして、生姜醤油で2人で飽きるほどたっぷり食べる。
それでもなくならないので、残りを軽く火を通して、にんにく風味のパスタに和える。

小松菜と油揚げの煮びたし、蒸しナスの中華風

2023.9.24  アカシア紛争記

庭には、何種類かのアカシアの木が植わっている。
他の在来樹木よりはるかに枝の成長が速く、夏にはみるみる生い茂り、周囲を圧倒、侵食し始める。
たまりかねた梅、桜、蜜柑から共同名で、日照権侵害差止めの申立てが提起された。
これを受け当該紛争を解決すべく、家主は調停権を発動し、本日アカシアの枝打ちを行うに至ったのである。
枝打ち執行は午前中、剪定鋏、小型鋸及び脚立を用い家主自らの手によって開始された。
執行に当たり蚊取り線香による防虫措置がとられたことは言うまでもない。
約2時間にわたる剪定により、75ℓの袋にして3袋分のアカシアの枝葉が除去されたほか、副次産物として、剪定鋏の過使用による家主右手親指の血まめが1か所確認された。
これらの結果として、申立てに係る日照権の概ね3割は回復されたことになる。
なお、執行後、申立人たる梅、桜、蜜柑から即日で共同声明が発出され、調停機関による措置を一定程度評価しつつも、
「措置はあくまで限定的、暫定的であり、本来的、恒久的な日照権の回復を強く求めていく」との姿勢が示された。
よって、紛争顕在化の懸念は依然として残されたままであることをここに記しておく。

太刀魚とハタの刺身、ピーマンの焼き浸し、つるむらさきとゴーヤのお浸し、太刀魚と鯵の炭火焼、鶏肉とレモングラス炊き込み飯

剪定したアカシアの木の下で、七輪で炙った太刀魚はとてもおいしかった。

2023.9.25 アジフライ

まだ2尾残っていた鯵をフライにして、これで完食。
昨日の炊き込みごはんにチーズをのせてオーブンに。

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