見出し画像

あたまのなかのものがたり

読みたい本をまた見つけて
図書館検索で無かったからリクエストする

図書館てなんて便利なんだろう
どこかに在庫がなくてもリクエストすれば買ってくれる
今までお断りの連絡があったのは
ほぼ個人出版に近い冊子だけで それ以外は
結構分野に偏ってたりしても大丈夫だったなあ

以前は好きな本は買うものを思っていたけれど
増える一方の本に引っ越しの度頭を抱え
本を捨てるのは忍ばれず売るのは面倒で
いつのタイミングだったか もう手元に残す本は
そんなに要らないな となってから
もっぱら図書館ご愛用になった

欲しいなーと思った本も一旦図書館で借りて読んで
これは手元に置いておきたいと思う本だけ買う事にしたのだけど
そうなると案外ないもんで 一回読んじゃえばご満足
だからここ数年殆ど本は増えてない

図書館に無い本もリクエスト出来るって知らなくて
新刊本も発売前にもうリクエストしちゃえば
発売から一ヶ月くらい待てば一番初めに読めちゃったりする

一定期間経つと読みたくなる本てのもあって
そんなのは何回も借りているのだけれど
買って手元に置きたい本でもないもんだから
もう図書館が自分の書庫のよう(笑)

でもそうやって 自分で所有しよう という
考え方をちょっと止めてみて
図書館を書庫がわりとしたならば
もうむちゃくちゃ膨大な保有数があるわけで
メンテナンスもしてくれるし
読みたい時に読みたい本を借りればいいだけ
なーんてラクなんだろう

それでもやっぱり
手元に置いておきたい本もあるから
本当に側に置きたい本だけあればいいかなー



私は「モモ」や「はてしない物語」を書いている
ドイツ児童文学作家のミヒャエルエンデ氏が好きなのだけれど
彼がどこかの対談か何かで本や物語について
「本来は白い所に黒のシミのようなものがあるだけで
そのシミのようなものを文字と呼び
それを読んでそれぞれの中に物語を紡いている」
というような感じの事を言っていて
ひゃぁーってなった事がある

世界的作家さんがそんな事言っちゃうんだと驚いて
そんな風に言える作家さんはどんな物語を書くんだろうと
片っ端から読み漁った記憶がある



でも実際そうで
「本」と呼んでるものも
白い所に黒い何かがあって それを文字と呼んで
目の前にあるのはその「白い所に黒い何か」が
ある物だけなんだけれど
それを「文字」という共通のお約束事を通して
頭の中で意味づけ展開してお話ごとにしている

「本」と呼んでいるけれど
その内容は頭の中の出来事なんだよねぇ



こうやって分解していくと
まわりのもの全てが不思議であり
「思い」の世界であり
じゃあ普段「現実」て呼んでるものは何なのさ?
と思えてきちゃう

色んなものが気づきをくれて
色んなものが教えてくれる



ほんとう は なに?


ありがとうございます。 お受けしたサポートのお気持ちは、この巡りのなかで循環させられるよう、ありがたく使わせて頂きます。感謝致します。