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ハロウィン(島のケルトと大陸のケルト)



「姫、はっぴー^^ハロウイーーーン!!」

「はっぴーはろういーーーーーん!」

「ハロウインは、古代からの習いですね。ケルトですか???」

「今、スコットランドやアイルランドに住んでいる”島のケルト”が、ケルト化する前の習俗をケルトの「万聖節」と習合したモノみたいだね!」

「お!姫のウザい蘊蓄(うんちく)でましたね!でも、WIKIPEDIAなんかには、そうは書かれていないですよねw」

「ああ、またその話か?一度書いたよね!まあ、いろいろなところで書かれているけど、

”ハロウィンは古代ケルト人の「万聖節」という宗教的な行事が発祥とされています。”

この”されています”がミソだな!ww」

「ああ、”ほんとうはよくわからないけど”、”どうも実は違うようだけど”みたいなのが、省略されているんですね!w」

「万聖節自体は、どう早く見積もっても、5世紀のおわりくらい。しかし、ハロウイーーーンのもとになった祭祀は、紀元前10世紀にさかのぼるからね!w」

「島のケルトが、大陸のケルトとはもともと異なる習俗をもつ民族たち(きっと、ストーンヘンジやストーンサークルを造るような原始宗教的な祭祀形態をもつ原民族たち)であったにも関わらず、ある時期、島の原住民たちが、大陸風の習俗を、”カっケー”とか、”イケてるよな”って思ってまねたらしいっていう話(島のケルトと大陸のケルト)はずいぶん前にしましたねw」

「で、ケルト化、さらには、ローマ化した後、ローマ化しきれなかった、アイルランド、ウエールズ、スコットランドあたりで残っていた、ケルト風の祭祀をフランク王国の半ばごろに、キリスト教が緩和政策で認め始めただろ、そんとき、ハロウィンも、”ケルトの風習の名残”として受け入れたところから、そういわれるようになったね。」

「今でも、キリスト教の幾つかの会派は、正式な祭祀として、ハロウィンを認めていませんね。」

「ハロウィーンのもとになった祭祀は、島にもともとあったものと推定されている。傍証としては、大陸にはもともとそのような祭祀のあとがない。」

「むしろ、後代に島からの逆輸入的に入ってきたみたいですね!」

「時代的に古いよね。怪物とか、お化けとか、ね。キリスト教は、もともとそういうものを認めない。」

「妖精とか、コロボックルみたいなものも、もともとのキリスト教ではないですねw」

「キリスト教は、ユダヤ教の聖人・預言者の一人であるナザレのイエス・キリストのことを神と認めた(三位一体)ところから起こったものだけど、これは、砂漠の原始宗教が原型としてあり、”万物に神性”とか”八百万の神”とかを認めないね!w」

「茫々たる砂漠にテントを張って生活しているとき、ふと真夜中に夜空を見上げると、ただ一人の神の存在を信じたくなりそうですよね。」

「日本のような土地が起伏に富み、四季がはっきりとあるところとは、自然への畏敬の念の持ち方が違う。日本では、様々な形の神が人々に福音を与えるが、砂漠というところは、一つ間違うと集落が全滅する。そのような土地では、神とは、”裁くもの”なのだよね。なので、我が唯一の神以外を認めるなどもっての他で、そんなことすれば、自民族が滅ぼされても文句は言えないっていうような原始宗教的恐怖を持っているね。原理主義者は恐ろしいぞ。」

「そして、それは、他の”怪力乱神”など認めないということになっていくんですよね。前に似た話をしましたね!w」

「ところが、フランク王国の中期頃から、ローマ化されなかった場所・土地の人々を手なずけるため、伝統的な祭祀を、キリスト教の聖人たちの祭祀を割り当てるような形やもともとの収穫祭などと”習合”として認めるようになっていく。」

「日本でも、”本地垂迹説”とか”その逆”とかいろいろありますよね!」

「”ありがたい神や仏は、その土地土地で、様々な形で顕現されておる。だから、おまえ達の神々も、実は、本当の唯一の神の仮のお姿での顕現なのであーる”、と恭しくのべれば、民草は信心を新たにして、キリストをありがたがる宗教心をも持つってわけだな。」

「その時には、紀元前10世紀以前のことなど誰も覚えていないし、なんとなくハロウィンの前の原型的な祭祀は残っていたので、時期的に一致していたケルトの万聖節として、認めたんだろうね!」

「キリスト教の司祭や司教にとっては、もともと便宜的なものなので、どうでもよかったんでしょうね!wwwwwwww 民草が、元の神を裏切るって気持ちを持たずに改宗してくれればOK!www」

「民草が、キリスト教に方便としてでも、改宗してくれればよかったんですね!www」

「ふむ、まあ、我々日本人にとっても、その辺の歴史はどうでもいいですね!w」

「この国は、原宗教が滅びているので、ハレの日が少ないしね。国民の祝祭日は多いのに、原宗教的な祝祭の意味がなく、なんとなくハレの日って感じにならない。」

「たまには、ハレの日に、羽目を外して暴れたいのが人の原宗教的な潜在意識にありますからね。」

「中世では、日本人は、ほんとによく泣き笑い唄い踊る”お祭り”をよくやったとの考証もある。」

「本当はそういう民族性だよ。アマテラスの”イワト護り”も、天の鈿女(アメのうずめ)の謡い踊りでこじ開ける。今でも、雅楽の伝統もある。」

「篳篥(ひちりき)なんていい音ですよねー!」





「ま、そういうものだね。ハロウインももともとは、島の原住民の原始的な宗教における原始的な祭祀の一つだと思うが、証拠がないので、現在のWIKIPEDIAのような”されている”的な書き方になっているね!」

「最近、だいぶ、WIKIPEDIA自体は、修正されたみたいですよ。」

「ほう、そうか???ま、ケルト人の大陸本家に似た形のお祀りがないのでね、それはそうだと思うよ。」

「万聖節自体は、あるんですよね。」

「もちろん、それはあるけど、バケモノと関係がない。引用してみると、



”古代ケルトのドルイドの信仰では、新年の始まりは冬の季節の始まりである11月1日のサウィン(サオィン[ˈsaʊ.ɪn]、またはサムハイン等、Samhain)祭であった[8]。ちょうど短い日が新しい年の始まりを示していたように、日没は新しい日の始まりを意味していた。したがって、この収穫祭は毎年現在の暦で言えば10月31日の夜に始まった。アイルランドと英国のドルイド祭司たちは、かがり火を焚き、作物と動物の犠牲を捧げた。また、ドルイド祭司たちが火のまわりで踊るとともに、太陽の季節が過ぎ去り、暗闇の季節が始まった。11月1日の朝が来ると、ドルイド祭司は、各家庭にこの火から燃えさしを与えた。各家族は、この火を家に持ち帰り、かまどの火を新しくつけて家を暖め、悪いシー(ケルト神話の妖精)などが入らないようにする。”




か・・・・・・・・・なるほど。この最後の一文と、「トリックオアトリート♪」が習合していくんだな!w」

「旧年を無事に終え、新年を新たに迎え、そして、新たな歳の無事をいのる祭りですね。」

「ま、どこにでもある古代のお祀りだね。」

「むしろ静かなものですね!」

「いたずらする妖精お家に入れないようにするってとこだね。これが一時期のアメリカ的な陽性の明るいお祭りと重なっていくんだろうね!」

「アイルランド系のアメリカ移民が持ち込んだとは書いてありますね。これも引用しておこう:

”19世紀になりアイルランドおよびスコットランドから大量に移民がアメリカへ到着し、ハロウィンが本格的に定着しはじめた[10]。ハロウィンは19世紀半ばまで特定の移民共同体の内でだけの行事として行われていたが、徐々にアメリカの「主流社会」に受け容れられ、アメリカの年鑑に祝祭日として記録された。20世紀初頭には、社会的、人種的、宗教的背景に関係なく、アメリカのほとんどの人々に受け入れられ、東海岸から西海岸へ広まった。1950年代には「トリックかトリートか」の合言葉が製薬会社や映画会社、テレビ局などの仕掛けもあり普及した[11]。そして、世界各国で軍事的・経済的に活動するアメリカ人が増えるのにともない、そうした場所で、アメリカ風のハロウィンの風習も広がることになった。”



とかね。なるほど、こういうことか!」

「んま、こうしたお祭りの日があるのは良いことだよ。人は、日常だけでは人生に耐えられない。たまにハレの日を持って、日常とは異なる精神状態で楽しみたい。野外フェスなどに人が集まるのも、同じ理由で、偏狭な思想団体など、その上にただ乗っかって来たにすぎない。」

「たまには、暴れたいときもありますよね!wwwwwwww」

「それが、公式に保証された形であればよりよいので。。。ただ、現代は、別のむつかしい問題も出てきている。」

「アメリカで、子供がたまに撃ち殺されていますよね。。。」

「日系の子が、”トリックオアトリート”って入っていこうとしたら、ライフルで撃ち殺された事件なんて、40年くらい前にあったね。」

「まあ、問題がなくなることはないですよん!キャンプ場などでも、女性だけのキャンパーを狙った犯罪集団などが、跋扈し始めているみたいですし、ね。」

「悟ったようなこと言うなよ!ま、アメリカはまだ、開拓者時代の文化だね。”野蛮”の輸出はやめていいただきたい。」

「ま、姫、今日はハレの日ですからね!!」

「仮装している子達でも見に行くかな?」

「御意です!そうしましょう!」






References:


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