見出し画像

春を保存

「前に、さくらの塩漬けするって言いよらんかったかぁ?わぁんくの八重が開きだしたけん、花持ってくか?」


ご近所さんの八重桜が
咲き出したとの連絡

木頭のすごいところは

「ちょっと、◯◯作りたいんですけど・・・」

などと、どこかで話をしていると

「家にあるけん、ええタイミング来たら教えたるわ!」

と、家周りにほぼあって
ぼそっと言ったことを覚えてくれていて
いいタイミングで連絡をしてくれたりします

そういえば
木頭で暮らしはじめて
色々やりたいことがあって

「あれやってみたいです。これやりたいです。これできませんかね。」

と、地域の方々に
話して、話してしていたら

「家にあるけん、ええ時期来たら教えたるわ。」

などと
家にたいがいあって
やってみたかったことが
じゃんじゃんできて・・・
やりたいがどんどんと形になっていった感覚に
しばらく大興奮していたのを思い出し
実際に今でもその状況は変わらず
木頭ってすごいなぁと
感じています^ ^


そんなこんなで
毎年春になると
桜の塩漬けを作っていて
今年もご近所さんからお声かけいただいて
桜の花をいただきました

「5分とか8分先くらいがええんだろうけど、花びら散ってなかったら、行けるんじゃないか?開いたのんも持っていってみ。ほいでやってみ。」

と、どっさりいただき
数日間重石をして

塩漬けにしていたものを
今朝、曇りな感じだったけれど
えんがわに干してみました


まあまあ開いていた花びらも
重石をしといたら
いい感じにしんなりとまとまり
これは、お湯に入れた時に
満開になって綺麗なのでは?なんて
ちょっと期待してみたり

「桜茶は縁起がええ時に飲むけんどの。おにぎりにのせたりしたらかわいいぞぉ。春が長持ちする感じの。ピンクはかわいらしいもんの。蒸しパンしても、真ん中にのせたらかわいらしくなるもんの。」

塩と一緒に
ちょっとお酢を入れて
漬けておくと
発色がいいようで
今回は少しお酢も入れて
重石をしてみました

桜が散った今
塩漬けの桜の色を見ると
春が保存されているみたいで
うれしい気持ちになります


以前木頭の俳句の会へ参加した時の
季題が『桜湯』だった際

「桜湯でも飲みもってしたら、ええ句ができそうじゃの。来年はこっさえて持ってこようかのぉ。」

そんな話になったので
来年の春は
この桜漬けを持っていき
桜湯を飲みながら一句
みんなで詠めたらいいなと思っています^ ^

『大勢で頬染め笑う桜湯と』

という句を
私は作ってみました^ ^
めでたい席で
みんなが桜湯飲みながら
うれしそうに笑っている様子を詠んだつもりです(笑)

木頭の暮らしは
いつも自然の変化を
五感で感じることができます
俳句を詠むには
もってこいの環境なのではと

私の俳句を詠む腕は微妙ですが
季語を一つ入れこみ
五・七・五にまとめるのは
おもしろかったりします^ ^


桜の塩漬けが乾燥したら
少し塩をもぶって
春を長く楽しめるように
瓶に保存しておこうと思います^ ^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?