指導に大切なコト
私は幼稚園の体操指導をする前は、スポーツクラブのインストラクターをしていました。
主にスイミングを担当していたのですが、学生の頃にアルバイトとしてスイミングスクールで指導した事が今の私のベースになっています。
あの時、あんなにキチンと教えてもらってなかったら指導の世界には残っていなかったと思います。
新人教育こそが全てだと思います
どんな仕事にしても時間をかけて、根気よく
そして私が一番大切だと思うのですが、事細かく教えてあげる事が大切です。
指導する子供も、研修する新人も
右も左もわからない『素人』ですから。
教える側からしたら『当たり前』の事も、相手は全然『当たり前』なんかじゃありません。
専門用語なんてもってのほか!
ちょっと話は逸れますが
私の息子が以前在籍していたラグビースクールでは、【楽しく】を大切にするため、タックルの指導を控えるよう通達が出ていました。
それはそれ、スクールの方針として悪くはないと思います。
しかし…しかしですよ…
試合になると、突然コーチが『止めろ』とか『何でタックルしないんだ』と怒鳴りました。
教えてないんだから、できるはずがないのですがコーチもついついエキサイトしてしまうんですね。
そんな指導方法では子供がかわいそうだと、私が主張しても変わる様子が無かったので、スクールを、移籍したのですが。
子供の指導は他の子供にも教えなければいけないし、企業の新人教育は教育専門の人員が割けない理由から、他の業務をしながらの教育となる場合が現実なのではないでしょうか。
そこで【事細かく】教えるのは限界があるかもしれません。
しかし、その指導が完了した時…
なぜ出来ないの?とか、これ教えたよね?
なんて言った事、あると思います。
新しい事をやる時というのは、覚える事は山のようにあります。後から考えると『なぜこんなに簡単な事を、あんなに苦労したんだろう?』と思った事は誰しもあります。
でも初めは覚える事が多すぎて覚えられない。
それを、どうしてできないんだ?とか
なぜ覚えられないんだ?
と怒りが混じった指導に繋がりがちです。
できなくて当たり前、失敗しても仕方ない
指導する側に、その気持ちが不足しています。
そして…それをする理由を伝えていない
私の娘がやっているスポーツ少年団で
バレーボールのコーチはミスが起こったそのミスを責めます。
しっかりやれ、と。
しかし、それには原因があり、
その原因を説明せず、ミスだけを責めても同じミスを繰り返すだけ。繰り返すから再び怒鳴られる。
指導する時には、なぜそうしなければいけないのか、それをやらなかった時には、どんな事が発生するのか
を説明する義務があります。
説明するから応用も効くんです。
そんな事、説明しなくてもわかるだろ
ってのは、わかってる人の感覚なんです。
これがわかってるだけで(もちろん実践しなければダメですが)指導が劇的に良くなりますよ。
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