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ひさしぶりのポートレート撮影

スタジオ撮影より野外撮影が好きな僕は梅雨が苦手だ。特に今年はよく降ったし、一週間後の天気予報なんてまるでアテにならない日々が続いた。撮影の予定を組めない。

ここにきてようやく梅雨明けの兆しが見えはじめた。表参道にて愛羅ちゃんを撮影。

やっぱり夏の日差しが似合うね。かっこいい。

いろんなことを話しながら撮影するのだけど、かつて撮影したモデルにデータを送ったら修正されて(つまり加工されて)戻ってきたことがあってね、と苦笑まじりに話したら急にキッとした表情になり

「それもうきよたんの写真じゃないじゃん」

とサラっと一言。なんだか嬉しくなった。(彼女は僕のことを「きよたん」と呼ぶ 笑)

こういうことを即座に言葉にできるモデルは実は少ないんじゃないだろうか。若い女性モデルのポートレートはともすると「誰が撮っているかよりも、誰が写っているかのほうが大事」という価値観の中に埋没しがちだ。

これだけ絵になるモデルなのに、「自分が写っていること」と等しく、カメラマンの世界観を尊重する意識が根付いている。

ピントを合わせた瞬間、モデルの姿だけが浮かび上がり、周囲の景色は輪郭を失っていく。そこに愛羅ちゃんがいる。この安心感。撮ることだけに集中できる。

これからもよろしくね。

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