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音楽教室の体験レッスン受けてみた

数年前、ふと思い立ってピアノを弾いてみようと思った。ピアノ教室に半年通って、ショパンのノクターン 9-2 くらいは弾けるようになった。けど続かなかった。自宅の電子ピアノはもはや物置になっている。たぶんもう覚えた曲全部忘れてしまっただろうな。Energy Flow とか The Heart Asks Pleasure First とか弾けるようになったんだけどな。もったいないねえ。

ピアノ教室をやめたのは「お金払ってこの程度なら独学でいいや」と思ったから。実際、やりたい曲を決めて、自分で家で練習してある程度弾けるようになって、それで月に数回のレッスンで成果を見てもらう、という程度だった。細かいニュアンスとか運指のアドバイスとかはあったけど、弾くだけならレッスン通わなくてもできるじゃん、と思ったらレッスンに通うモチベーションが下がってしまった。

そして今、ジャズギターに行き詰まりを感じて、また音楽教室の扉を叩いている自分がいる。ピアノの時はど素人だったけど、ギターはある程度弾けるから。「ジャズ」という方向性も明確だし、何かしら得るものはあるんじゃないかなと思った。

講師はギャル男的な見た目の若い青年。でも物腰は柔らかく丁寧だ。知識も技術もしっかりしている。彼自身も音楽活動をしているようだし、きっと自分のやりたい音楽を表現することには長けているのだろうなと感じた。でも「教える」ということについての経験やスキルは残念ながら物足りなかった。僕がどの程度の知識と技術を有しているのか、そこを見定めることなくいきなり始まったレッスンは、すでに僕が知っている理論の説明に終始した。

ダイアトニックコードとか、イドフリミエロとか、とりあえず1357のコードトーンを弾けばアドリブは成立するとか、ノンダイアトニックコードとかセカンダリードミナントとかドミナントモーションでオルタードスケールとか、そういうことは理屈では全部分かってる。分かってるんだけど身につかないから困ってるのよね。僕が知りたいのはそういう知識や理論を効率的に身につける練習法であって、知識や理論そのものではない。

・・・ということを僕の方から先に説明してあげるべきだったのかもしれないね。そうすれば少しは有意義な体験レッスンになったのかも。若い先生だったし、僕の方からもう少し積極的にアプローチするべきだった。

というわけで、まだしばらくは独学の迷走が続きそう。

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