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新潟県 粟島 アオマイマイカブリ採集記 【前編】

2023/3/19~22
岩船郡 粟島村


社会人生活4日目が終わりました。
研修は覚える事が多く本当に面倒くさい。
学生の頃は昼過ぎに起床する生活。
なので研修時は病的に眠くなる。
早く先輩のようにフレックス(コア無し)のほぼテレワーク勤務をしたい。。。
(新人は通いだろう…)

年間休日が130日近くあり、有給も全て使い切らせる環境。ぬるい企業なので虫関係は継続できそうです。
が、月の残業はほぼ無く全く稼げません。残念。

というわけで社会人一発目の思い出しながら書く採集記は新潟県/粟島村、マイマイカブリ採集。

過去に佐渡島へサドマイマイカブリを採りに行きましたが今度は粟島。新潟県北部の村上市から西へ30km程。
周囲は約23km、島内にレンタカー屋は無く1周する場合は自転車になります。
18日に友人と2人で新潟入り。

3/19 1日目

魚沼の方は残雪有り


そのまま友人宅で1泊した後に粟島へ。

いきなり粟島へ向かうのでは無く途中の防風林にてオサ掘りを決行。

のどかやな〜


ネットの粟島採集記には港近くの防風林でも粟島のと似た個体が採れるらしい。
とりあえず向かい環境を確認。
防風林(マツ林)が南北の海岸線に沿って広がっている。

早速林内へ。
薔薇が酷く道沿いから材を探す。

すると、いきなり
木の根元に溜まるフレークの中から。。


出た


コアオマイマイカブリをゲット。
初の村上市産ラベル。


ムクロはややアオマイ似


その後も薮が酷く数も出ない為早めにポイントを変える。
車で数キロポイントを変え、追加を探す。

すると早々友人がコアオマイマイを採集していました。

私も追加を狙う。

ヨシ!


立枯れを蹴り倒し上部を崩しての採集。
こんなにも時間を意識した採集は初めてでした。

粟島への乗船時間が近いため港へ。
乗り場前に車を停め荷降ろし。

待合室で待機


午後2時過ぎ。出発!

フェリーあわしま


船内はとても綺麗でした。
粟島の特徴的な家印についての説明も。
興味深い記号ばかりです。

船内も楽しい


村上市岩船港から2時間で到着。
途中デッキから見える真っ白な飯豊連峰や日本アルプスが綺麗でした。

船酔いからの解放


港から宿は徒歩5分位。
内浦という地域でThe漁港です。
島内は地元の方の車があちこちに停められてました。

酔いを覚ましながら民宿 三吉へ。

冬は閑散期


宿へ着くとおばちゃんが暖かく歓迎してくれました。著名人のサインも沢山ある雰囲気の良い民宿です。

三吉


今回は豪華な食事付き(朝晩)の宿泊。
冬の閑散期は粟島内の飯屋が閉まっているので食事付きを選ばなければ詰みます。全国旅行支援クーポンも使えたのでお得な採集旅でした。

部屋のコタツでぬくぬくしていると夜ご飯の案内がきました。夕食会場へGo。

豪華過ぎる!!

海の幸沢山


刺身もカニも魚の唐揚げも皆美味しい。絶品。
さらに新潟県産の米がうまい。
程よい粒の柔らかさで沢山の甘みがある。
ご飯だけでも3杯は余裕。初日に用意された炊飯器はすぐ空に。

宿のオーナー(板前)が話好きの呑んべぇで日本酒を沢山サービスして頂きました。
私は日本酒"粟島"としめはりつるの花を少々頂きました。酒弱ですがスッと飲めますね。
7時半には食べ終わりましたがそこから3時間以上話していました。笑

ユーモア溢れる呑んべぇ


ベロベロになりながら部屋へ。
日付が変わりそうだったので即就寝。

3/20 2日目


粟島採集初日。
朝一で自転車を借りに行く。

1日1000円


何年ぶりか分からないがママチャリを跨ぎ南部へ出発。途中長い坂がこれでもかと言うくらい現れ、チャリ採集の辛さを経験。

チャリを押しつつ気になる木があればチェック。
粟島最初の虫はアオゴミムシ。

普通種


良いフレークもありましたが…留守。

最初の1匹ドコ…


道路へ戻り黙々とチャリを押す。
島が小さいのでなめてましたが山々しい島でした。

漸く友人が目星をつけた場所へ。
割りながら歩いていると内浦が見渡せる良い場所を発見。

本州も奥に見える


細い道を歩きながら進むと太い広葉樹を発見。
その木の部分枯れに当たりをつけフレークをほじほじ…

おっとこれは!

!!!


ポロッと1匹飛び出てきました。

粟島1頭目


今回の目的であるアオマイマイカブリをゲット。
地上3mの部分枯れで越冬していたので頑張ってよじ登りました。
ここでは計5匹確認。

居ると思った所に入ってると尚更嬉しい。


灯台で一休みしながらアオマイマイをチェック。


その後も周辺でポロポロ採れました。

しょぼい部分枯れには…

まだ朽ち始め


オオゴキブリと一緒に越冬しているマイマイを発見。


さらに小さくて見向きもしないような洞から…

1匹のマイマイを発見!

居るんだ…


これも越冬材だよな…
採る前から分かるような材。

何匹出るか


やはり集団越冬していた。
数は5匹。粟島では一般的な集団越冬ぽいです。

たまらん


臭い


このポイントでは17匹程採れました。
友人も同じくらい採集しており満足でした。

1匹面白い個体がいる(キタカブリ似)


そのポイントでは赤いコクワガタも採集できました。一定の割合で赤い個体が出ました。
体はしっかりと固まっていたのでもうこの赤さで固定されそう。

特に♀の前胸が赤い


♂、♀それぞれ自然光に当てて撮影。
赤すぎないかこいつら。
黒い個体も偶に出るが赤い個体が多い。
不思議ですね。


やはり赤い


目的のアオマイマイが採れたので特にやることも無く港の方へ。
必死に登ってきた坂を降りる時は最高でした。

小中学校の前には教育用の島で唯一の信号機がありました。


お昼休憩の為港の直売所へ。
この日は仕方なく菓子パンで空腹を凌ぐ。
開店直後から多くの島民も訪れていました。
基本的な食料雑貨は売っていますが離島価格になっています。

冬はこの店舗のみ


この後は海沿いで探索。
埼玉県民は海を見るだけでワッキャできるので良い暇つぶしになります。
ウニやサザエがテトラポットの隙間に沢山潜んでいました。豊富な海産物は羨ましい。

綺麗な日本海

同時に海沿いのマイマイカブリを探すと偶然発見できました。

エノキ材から


色のノリが良い


マイマイが出た場所は海抜1.5~2mの場所でした。
海が近すぎる。

違和感しかない


このエノキ材の根元を割るとそこからカブトムシの幼虫も出てきました。
オオクワ材に似てたので一瞬ビビりつつもカブトムシの幼虫を拾っていく。

カブトムシの食い進み


一応離島のカブトムシ

10匹ほどいました


この日はカブトムシを最後に終了。
午後5時には自転車を返却しなければ。
返却後は待ちに待った宿の夜ご飯。

今晩も豪華でした


海老の味噌汁にアジフライに刺身と魚料理は必ず出てきます。どれも絶品でした。
米も日本酒も美味しい新潟県。
また呑んべぇ(オーナー)と夜まで話しました。


オーナーも宿泊客と飲むのを楽しみに民宿を経営しているのかな…


後編へ続く。
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