安倍晋三も黒田東彦日銀総裁も経済政策に関してチンカスやった。


アベノミクスも異次元緩和も経済政策としては失敗でした。ぼくは安倍晋三が再び総理になる前にアベノミクスを言い出したころから批判していました。その後も批判を続けてきました。それはまともな社会人ならばわかった話です。

コストアップのインフレであれば原価が上がるわけです。そして需要は対して増えていない。であれば利益を削られる企業は賃金を増やせる余力はなくなる。

インフレになるから賃金が上がるのではなく、賃金が上がって需要が増えるから、インフレになる。こんなことは子供でも分かる話です。

「経済の専門家」やテレビや新聞といった記者クラブメディアは安倍政権に忖度して批判をしてきませんでした。
ところが内閣参与のはまだ教授含めて「経済の専門家」は実体経済を知らなかったり、単に株屋の飼い犬だったりして、株価が上がればOKだったからだったりで、アベノミクス批判をしてきませんでした。長谷川慶太郎氏や日下公人氏ら、本来彼らの主張はアベノミクスとは相反するのですたが、安倍晋三礼賛してきました。不思議な話です。

「経済の専門家」の蒙昧な発言を掲載して後世に残すべきでしょう。

「物価が上がれば賃金も上がる」はどこへ…日銀・黒田総裁は発言を後退させた 異次元緩和は「失敗」か
https://www.tokyo-np.co.jp/article/228535


>4月8日の任期満了を前に、賃金を巡る日銀の黒田東彦はるひこ総裁の発言が変節している。就任当初は「物価が上がれば賃金も上がる」としていたが、昨年からは物価が急騰しているのに「賃金の上昇が伴っていない」にすり替わった。物価上昇に伴って賃金も自然に増えるとした「経済の好循環」を実現できなかったと事実上認めた形で、10年に及ぶ金融緩和策の挫折を象徴している。

>日銀は巨額のお金を流す異次元緩和により、消費者物価(生鮮食品を除く)の前年比が2%を上回る目標を掲げ、昨年12月に4%に達した。黒田氏の発言は、賃金が上がらない現状は好循環を伴う「良い物価上昇」ではないとの説明だ。

ご案内のように円安誘導すればGDPの5.5~6割を占める個人消費は冷え込むに決まっています。企業はエネルギーや材料、製品の輸入コストが上がって、それを値上げで転嫁しにくいから、利益が減ります。簡単な話です。

>緩和を始めたころの主張は違った。「賃金が上昇せずに物価だけ上昇することは普通起こらない」。緩和開始から1年近くたった2014年3月、黒田氏は講演でこう強調した。緩和で物価が上昇さえすれば、日本経済が好転するとしていた。

それで2%にならなかったら辞める、とってやめませんでした。その上賃金が上がらないのは悪いインフレだという始末です。
安倍晋三が約束した10年でGDPを600兆円にも、一人あたりの所得を150万円増も実現できず、所得はむしろ下がっています。

つまり黒田東彦という男は安倍晋三同様の恥知らずの嘘つきということです。

金融緩和にしても不要な投資に企業がカネを借りるわけがない。いたずらにゾンビ企業を生き延びさせて日本企業の競争力と生産性を低下させただけです。

>円安への誘導で輸出企業を中心に収益は改善したものの、成長期待が乏しい日本での賃上げに積極的ではなかった。賃金上昇が円安や消費税増税の物価上昇に追いつかず、物価の影響を反映させた実質賃金は14年に前年比2.8%下落した。

これは誤解を招く表現です。増えたのは円安で円換算での利益が増えただけです。1ドル80円が130円になれば何もしなくても50円儲かることになります。
ですが、ドル換算では対して増えませんでした。しかも日本の大手輸出産業は世界中で生産をしていますから、これらに円安は影響されません。

>日銀元理事の早川英男氏は「物価が上がれば賃金が上がるとの狙いは、実際はほぼ1年で破綻していた」と指摘。想定していた好循環が起こらなかったため「総裁が言い方を変えたのは明らか」とみる。

> 異次元緩和は、「日本停滞の原因は緩和の不足」という一部専門家の考えを野党時代の安倍晋三氏が取り入れ、首相就任後に黒田氏を総裁に任命して始まった。当時から、緩和ではなく賃上げの不足が停滞の原因と主張していた東京大の吉川洋名誉教授は「企業の活力を生み出す成長戦略などで地道に賃金を上げるしかない」として、黒田日銀の緩和策を「的外れの政策だった」と総括した。

ところが清和会だけでなく、岸田総理もアベノミクスを継承すると未だに言っています。
岸田総理がすべきことは、アベノミクスは失敗だった。自民党の経済政策は誤りだったと素直に認めて国民に詫びることです。

殺された安倍晋三はアベノミクスの失敗を知っていて、その責任逃れるために病気を理由に、総理の座を菅義偉に譲ったのでしょう。そしてアベノミクスの失敗を糊塗するために、
防衛費2倍をぶち上げ、強いリーダーを演出しようとしたのでしょう。しかも借金軍拡ならば国民の皆さんの負担は増えません、という悪魔の囁きで国民を騙そうとしていた。
そして首相に帰り咲こうとしてた。本当に恐ろしい話です。

ですが安倍晋三暗殺でそれはなくなりました。暗殺自体は許されることではありませんが。
安倍晋三という日本国に対する脅威が永遠に排除されたことは大変喜ばしいことです。

宇宙戦艦ヤマトでいえば、安倍晋三という冥王星前線基地は壊滅しました。アベノミクスという遊星爆弾が日本に降ってくることはもうありません。
遊星爆弾による環境破壊という国家財政の悪化にも歯止めがかかるでしょう。
まあ、放射能除去装置はありませんが。

岸田内閣は防衛費倍増を撤回して、防衛予算、そして社会保障費の適正化をまず行うべきです。

Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
オスプレイは陸自から海自に移管すべき
https://japan-indepth.jp/?p=73052

European Security & Defenceに時期装輪装甲車の記事を寄稿しました。

https://euro-sd.com/wp-content/uploads/2023/01/2023_01_ESD_P.pdf





■本日の市ケ谷の噂
日立が開発したドーザー(装甲付き)は、本来輸入競合車と各一両調達する予定が、予算不足で単価一億円という日立案だけを調達するも、その後いつもの「小さく生んで大きく育てる」で単価は5.6億円に高騰、対して競合他社製品は2.5億円だった。「1両惜しみの100億円損」になった、始めから出来レースの「官製談合」、との噂。

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