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自分の3DPノウハウをまとめるにあたっての前提事項

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

3Dプリントのノウハウをまとめたいと言う記事を昨日書いたが、改めてなぜこんなことをしているかの理由と自分自身の制作環境や諸々の前提条件をまとめておきたい。

何故3DPによる魅力的な意匠を探求しているか

別の記事でも書いたが、大量生産品だけでは解決できない課題を抱える人たちのために、3Dプリントによる極少量生産でも心地のいい道具を手に入れる機会提供をしたいためだ。

過去の制作の紹介とペンケースへのつながり

ペンケースの制作をする前にはインクと積層痕を活かせないか色々実験をしていた。これはコレで今後何か出来ないかと考えている。

これらの制作を通して、3Dプリントそのままでも魅力を出せないのか?という疑問が湧いた。

インクを染み込ませる手作業の難易度が高く、それよりもCADとスライサーの工夫だけで魅力的な造形を作る方法があれば、自分以外の方が比較的容易に真似出来るのではないかと考えた。(結果的にCAD上での作業の難易度が高くなってしまったかもしれない。)

また二つ目に紹介している箱ではインクを入れる前の段階でもかなり綺麗であり、この時直感的ではあるが、長いストロークで造形すると綺麗になるのではないかとこの時に考えていた。

これらの気づきが10月末に発表したミニマルな意匠のペンケースの制作につながっていく。

どのようにして制作、研究したか

ごく普通の家の一室で作っている

特殊なガレージやアトリエを持っている訳では無く、自宅でやっている。将来的には専用の制作スペースが欲しいが…。

ノウハウは実践と目視による観察の結果得ている

学術的、工学的な視点で言えばきちんと計測し定量的な情報を残した方がいいのだろうが、ノギスやマクロレンズぐらいしか持ち合わせてないため、この後まとめるノウハウには定量的なデータや定式化された情報は無い。数字が出ると言う意味ではスライサーの設定値や寸法ぐらい。

ひたすら実際に作る⇆結果をよく観察することを繰り返して得た知識であり、半分ぐらいは野生のカンで作っていることをご承知おき頂きたい。

また、自分が所持している3Dプリンター以外でどうなるかについての検証はしてない。今後の記事の情報はあくまでも参考情報であり、私の記事を元に行った結果起きたすべてのことについて責任は取りかねることもご承知おき頂きたい。

使用した機材、材料など

使用している3DプリンターはKINGROON KP3s。
本体はほぼ無改造で、ファンの交換のみしている。リンク先の個体は私が購入した時よりもハードウェア的なアップデートがなされている。

ノズルはuxcellの0.4mmのうち、樹脂の出が良いものを選定し使用。
本音を言えばkaikaを使いたいが、設定をすべて作り替える必要がありそうで躊躇している。今後どこかのタイミングで切り替えたい。

3DCADはサーフェスモデラーとして有名なRhinocerosを使っている。

スライサーは少し古いCura ver4.8を使用。これ以降のバージョンはWindowsのアカウント名が英語でないとファイルを読め込めなかったため。もしかしたら最新版だとうまく行くかもしれないが未確認。

ペンケースやツマミ部分にはTPUフィラメント、スライダーにはPLAフィラメントを使用した。
※記事作成時は売り切れていた。


今日はこのへんで。


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