そこいらのやつと一緒はイヤ
「そこいらのやつと一緒はイヤ」
で、やってきた。
これ、大人の嗜(たしな)みとして大事だと思う。
背伸びして、無理して、つっかえて。
ニューヨークへ渡って、あるあるなのは「とりあえず家賃の安いクイーンズあたりで部屋見つけて」だ。どうなるかわからないんだから。会社辞めて、独立して。
でもやらなかった。
ニューヨークで法人設立、登記した。パークアベニューのシティバンク口座開いた。ドル建てで生きる、そう決意したから。
そして、マンハッタンど真ん中、新築タワーマンションに部屋借りた。お金? ないよ。独立したばっかで、お客さんもいないんだから。どうしてたんだろう。
思いが現実を創造していく。
「そこいらのやつと一緒」ということは、「そこいらのやつと一緒」の現実を生み出す。
昔買ったドラッカー読み返してたらこんな書き込みがあった。
分相応 ← × キライ
なんかあったんだろうね(笑)
食事する店、休暇旅行で泊まるホテル、着る服・・・・いつも「ワンランク上」狙ったもん。
『ブランドマインドセット』翻訳しながらサンフランシスコへ出張したとき、インターコンチネンタルホテル泊まったからね。繰り返しになるけど、お金、どうしてたんだろう。
こういうことは、「お金ができてからやる」んじゃなくて「お金関係なくやってたらお金がついてくる」。
でもね。「そこいらのやつと一緒」だと、人間、「そこいらのやつ」より小さくなる。そんなもんだ。不遜と紙一重なんだけどね。
だからいまもぼくは気をつけてる。たとえば同窓会出ない。出たとして、何話す? 過去の話ばっかじゃないの? いまの話といえば、やれ身体のどこが調子悪いの、ワクチン何回打ったの、誰それが離婚して再婚したの、孫がビズリーチしたのすべったころんだテレサテン。
「そこいらのやつと一緒はイヤ」
いかんいかん。うっかりしてると、つい、この基本姿勢、忘れてしまう。
「いい人」になってしまう。
いい人は、稼げない。
いつも自分を煽る仕掛け、用意しなきゃ。
LA行ったとき、エーちゃん(矢沢永吉)の家行った。あ。おじゃまします、と入ったわけじゃないよ。門の外から見ただけ(笑)
で、写真撮って。
帰って、その写真プリントアウトして(スマホのない時代だ)、貼ってたもん。
「オレも、自宅、こうする!」って。
現実化してない。でも、現時点、現実化してないだけで、これから現実化する。決めてる。
会社員時代からそうだった。
広島。時はバブルだ。東京や大阪勤務の同期の噂、来る。だれそれがヘッドハンティングされた、とかね。六本木で飲んでたら、帰りタクシーつかまらなかった、とか。
ヘッドハンティング? ないよ。
タクシー? ありあまってるよ。
てか、いまぼくのいるのは下関駅前。今日の宿のビジネスホテルはちょっとした丘の上にあって、途中真っ暗な道。ビートルズの『ロング・アンド・ワインディング・ロード』がアタマん中、流れてね。わびしい。さびしい。
そこで燃えた。
「そこいらのやつと一緒はイヤ」。
一日一冊本読もう。決めた。
以来、独立するまで10年実行した。365✖️10=3,650冊。
英検受験した。2級取った。雑誌『TIME』定期購読した。当時、広島在住のサラリーマンで『TIME』読んでたのは少ないはず。
これで英語力ついた。
ハーバード・ビジネス・スクールのケーススタディ方式の講義に憧れた。なんとかケースを入手できないかやったが、当時は売ってなかった。
やがてその後、グロービスで講師することになり、ケーススタディを教える側になった。
出張時、自腹でグリーン乗ってた。
・・・・
昔話やっちまってる。カッコ悪い。
今何してるかというと、身体鍛えてる。
『The Economist』を自分の仕事に活かすことでは世界の誰にもひけをとらないようになりたいと、毎日、読んで、咀嚼してる。
JOYWOWやってる。
NPO JW-UPやってる。
人それぞれやり方はあると思います。違って当たり前です。
でも、
そこいらのやつと一緒はイヤ
大人の嗜(たしな)みとして、是非。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?