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モノの値段を知る

お金を稼ぐには、どうすればいいか。

モノの値段を知ることが第一歩かもしれない。

タモリが「自分では買わないけれど、でも、ネギがいまいくらなのか、ということは知っておいたほうがいい」と何かで言っていて、なるほどなあ。

クラシコム・青木耕平さんと話してて、「モノの値段を知るのが好き」とおっしゃっていたのが印象的だ。

自身のビジネス・・・暮らしの道具・・・の値段に限らない。

映画『青葉家のテーブル』制作にあたり
映画に関わる人全員に取材した。

「できれば食事を共にする」

を自分に課した。

それこそ、劇場入口でチケット確認しているアルバイト学生にまで話を聞いた。

徹底的に知る。

これぞ氣づきの原点だ。

某映画会社CFOと話していて、
「映画制作費の半分が宣伝費」とわかった。
クラシコムはすでにファンベースができているから不要。
ということは、半分の予算で制作できる。

そして、税制も勉強した。
いま、映画は劇場公開した後、配信(アマプラとかネトフリとかね)によって長く投資回収ができるようになった。
ところが、配信がない頃の税制がまだ残ってる。
つまり、劇場公開年度に経費として落とす。
これは「お金」の面で相当違ってくる。

『青葉家のテーブル』は配信で人気だ。
劇場公開が終わった後も投資回収し続けてくれている。

・・・このように、「知ってる=知識」があるということは、お金を稼ぐにあたって、ものすごく重要。

ものの値段を知る

ということは、英単語をたくさん知ってるとわかるのと同じ。

「知る」

ことで
自分のモチベーション(起点)に引き寄せ、自分の興味・関心=氣をはりつけていく。氣づき力を鍛える。

フリーランスは、「仕事を受ける」スタイルが多いかもしれない。

では、自分の提供する仕事の価格って、いくらが世間相場なんだろう。

これは知っておく必要がある。

動画制作一本いくら。編集いくら・・・

自分の関わっている業界でいうと、雑誌のコラム連載、これは安いよ。
めちゃくちゃ安い。
一本いくらということもあれば、文字数でかけるいくら、ということもある。

ある雑誌編集長が著名な作家の名前を出して「◯◯さんですらこれですから、阪本さんもそれに合わせてください」と言うから、即座に席を立ち断ったことがある。若かったなあ。

本の印税も安い。
本出す仕事25年やってるけれど、夢の印税生活なんてやったことがない(笑) 

セミナー講師料。これ、独立した当座、先輩に噛みついたことがある。
彼が自分のWebで、「一本10万円でやります」と書いていた。

「先輩、ああいうこと、書かないでください。ぼくら後輩はそれ以上の値段取れなくなるじゃないですか。実績ある先輩で10万なら、じゃ、新人の君は5万でいいね、と。先輩の価格が一つの物差しになるんですから」
先輩は怒ることもなく「お、そうだね」と削除してくれた。

今朝の日経記事
「しょうゆ」が映す為替対策
は面白かった。

キッコーマンのしょうゆはホノルルやロサンゼルス、ニューヨークのホテルの朝食テーブルに置かれている。

記事によると、海外の利益をこの10年で4倍弱にした。商品を輸出したわけではなく、アメリカで「肉の照り焼きにはしょうゆを」と提案したように、現地の食文化に浸透させていった。

かつ、事業体制をグローバル化させることで、地産地消ができるようにした。地元で作り、地元で売る。輸出とか輸入とかから離れたことで、為替リスクがゼロになった。確かにしょうゆは液体で輸出するにはコストがかかる(同じく液体のビールを輸出する苦労話は某メーカーから聞いたことがある)。

家族で買い物に出かける。当然、支払い役はぼくになるが、そういうとき、いつもやるのが、「ポケットに一万円」。
今日のお買い物はすべて現金とし、この一万円が何時まで保つか。

出かけたのが朝11時として、14時になくなったら3時間。
15時まで保ったら4時間。

この、「一万円札が消えるまでの時間の変化」が「物価の変化」を表す。

言うまでもないけれど、今年に入って加速した。午前中に消えることがある。もちろん、大きな買い物は別だけど、日常の買い物なんて、そんなに品目は変わらない。個々の価格が値上がりしたせいだ。

モノの値段を知る

やってみてください。

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