これまでの仕事(その1): 投資銀行~ヘッジファンド

このnoteは主にスタートアップの中の実務家として試行錯誤してきた経験にもとづくものなので、どこまで汎用性があるものなのかあまり自信がありません。

なので、noteを書き始めるにあたって、まずは自分がこれまでどんな仕事に携わってきたのかということを少し書いておきたいと思います。

インターン/アルバイトとして

インドの英文校正ベンチャーで翻訳会社向けの法人営業
・メーリングリストを運営する米スタートアップ(その後Y!が買収)の日本法人で広告営業
投資銀行でプレゼンテーション作成スタッフ
・別の投資銀行で不良債権投資のDue Diligence補助
・バングラデシュの農村開発NGOでのリサーチ・アシスタント※
・歌舞伎町入り口近くのKFCでひたすら鶏肉を揚げ続ける仕事

…他にも色々あった気がしますが、かろうじて財務・経営管理に関係しそうなのは投資銀行でのアルバイトx2ですかね。どちらかというと、ブランドもリソースも何もないスタートアップで仕事をする苦しさと楽しさを実体験として味わったことが、その後のスタートアップ人生につながる原体験になっている気がします。

投資銀行での丁稚奉公

・米系投資銀行のM&Aアドバイザリー部で、アナリストとして買収・合併の助言業務に従事。主なお仕事は財務モデリング、プロジェクトマネジメントなど。
・メガバンクの合併、ゲーム会社の経営統合、信販会社の買収、外資系生命保険会社の買収、産業再生機構の支援先の売却…など通信・エンタメ・金融機関の案件を中心に十数件クローズ。

この頃に学んだことは、前職の社員ブログ(「がんばり方」を考える ~ 社会人一年目の三つの学び) に書いたことがあるのでご参考まで。

・「がんばり方」を考える
・ 便利屋を開業する
・ 気をつけない

このあたりは、これからnoteで触れることもあるかもしれませんが、財務や経営管理の仕事をする上でも役に立ったことが多いです。三つ子の魂ではないけれど、つくづく、最初の就職先や上司の影響力って大きいですよね。

ヘッジファンド

・メガバンクの合併案件で統合比率に関する機関投資家との駆け引きを目の当たりにし、バイサイドへの興味が芽生えたところに声がかかり、米系ヘッジファンドの香港拠点へ。
・大学入るまでパスポートも持っておらず、英語では相当苦労した…はずなのだけれど、喉元過ぎればなんとやらであまり覚えていない。
・基本的には上場企業の株式の売買が中心で、日本株7割/アジア株2割。主にイベント・ドリブン戦略、一部ロング・ショート戦略。のこり1割くらいがPrivate Equityとの共同投資案件だったかな。

最終的な売買の承認はPortfolio Managerが行うものの、自分が担当するポジションについては買い/売りとも強いConvictionに基づく実質的な投資判断を日々行う仕事。

それゆえ、バンカー時代よりも一歩踏み込んで、企業の本源的な価値(Value)とそれが今後どのようにして株価に反映されるか(Catalyst)について考え抜く必要がありました。上場しているかに関わらず、自社のFair Valueがいくらなのかという点を日常的に意識する上でこのバイサイドの経験はとても役立っていると思います。

ということで、ちょっと長くなったので続きは次回

このnoteによって皆さんの人生が少しでもHappyになればとても嬉しいです。