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人生観が変わる作品

川崎市岡本太郎美術館で開催中の「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」に行って来た。

ここ5年くらい定期的に彼女の展覧会を見てきたが、小松美羽さんの進化に驚く。

ついにマンダラを描き、このマンダラを東寺に奉納予定だという。

今回の展示は面白い作りになっている。

通常、企画展と常設展は別々に開催されるのだが、今回の展示は、岡本太郎の常設展を通らないと小松美羽展に入れない作りになっている。

岡本太郎と小松美羽のコラボレーションが強調されているのだが、概ねうまくいっている。

岡本太郎は、縄文時代の火焔型土器のような日本の造形物に、日本人の本質を見た。

小松美羽は、大和力(やまとぢから)といって、日本人のあらゆるものを受け入れて統合する和の力に、日本人の本質を見ている。

小松美羽は、見えないものを作品を通して、観客に見せることで、その人の人生を揺さぶることを意図している。

彼女の作品を見ると、人生観が変わる人もいると思う。

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