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《チリ産サーモンは危険》はデマ?離乳食に使ってもOK?デマ呼ばわりを検証してみた💡

国内産の鮭と言えば、北海道。そんな寒い場所でしか取れないはずなのになぜ南半球であるチリで捕れるのでしょうか?チリ産サーモンは様々な論争があり、『デマ』呼ばわりされることもあるようです。実際のところどうなのか調べてみました。


検証その①薬品による赤身の不自然さはデマなのか?

画像は天然サーモンと養殖サーモンを比べたものだそうです。(アトランティックサーモンだと思います。)左は養殖、右は天然。これを上記の水産業の自称プロの方がぶった切っておられました。

……って待って!
これ比べてんのハラミだよ?
マグロでいうと大トロと尻尾の赤身だよ?
どんな魚を比べたって腹の方が脂あるに決まってんじゃん!!!
これ、同じ魚です。
…いや、尻尾なんてどの魚も全く脂ねーよ!!!
せめて同じ部位で調べてくれ!

うむ。確かに尾びれハラミに見えます。しかし、なぜか元サイトが見つかりません。元サイトはなんて書かれていたのでしょうか?画像検索で探して見つけました。

サーモン産地も以前、間違えて品出しされておりましたがサーモンは赤身かオレンジに白縞模様の違いなのでスグにわかるはずです。

確かに画像は使われており、どうやら、どちらかが天然サーモンとして説明されているようですね(^^)しかし、この説明の前に動画がありました。

養殖サーモンと天然サーモンを比べている動画のようです。画像は動画を切り取ったものということが分かりました。

うーん、こうやって見るとハラミと尾なのかどうか分かりませんね汗。大きさで考えると同一じゃないようにも見えます。ここでは、まだ判断ができませんので、本当にハラミと尾の部分で色がそんなに変わるものなのか調べてみました。


ちょっと拡大してみますね。


え?ハラミと尾で色が変わっているように見えます?念のため、もう少し大きな画像を探してみました。

やっぱりそんなに変わっていないような氣がします💦筋がハラミのほうがしっかり入ってくるのかなとは思いますが。

さらに自称プロの方はアスタキサンチンが着色料としているなんてデマだとおっしゃられていました。

そしてアスタキサンチンを単なる着色料というのは無理があるのじゃないですか。
アスタキサンチンはエビやカニに含まれる色素であり、美容健康に非常に良いものですよ!
アスタキサンチンの効果とは!?どんな効能が期待できるのか?【まとめ】
何も赤色3号だとかそういった着色料なんて一切配合してませんよ!安心してください!配てませんよ!!

ご指定の批判されているサイトにはどこにもアスタキサンチンが着色料とは書いてないんですよね。。赤色3号とも書かれていません💦

サーモンの色は何によって決まるのか?

では、サーモンの色は何によって決まるのでしょうか?実は、鮭の色はアスタキサンチンを多く含んでいるかで変わってきます。

野生のサーモンは、アスタキサンチンと呼ばれる赤橙色の化合物を含むオキアミやエビを食べることで赤みがかった色になる。エビを多く食べることでフラミンゴがピンク色になるのもこのためです

とあるように、単純にある種の赤い生物を食べることによって赤くなるということのようです。つまり、下記のサイトにも記載はあるのですが、養殖業にはこれらのオキアミやエビが餌としてつかわれておりませんので、鮭の色は灰色になるはずなんです。養殖のサーモンの色を決めるのは、食物連鎖ではなく養殖業者ということになります。

では、どうやって養殖業者は鮭に色を付けているのでしょうか?

多くの養殖業者は、養殖サーモンを天然ものに近づけるために、合成アスタキサンチン(カロテノイドの一種)を飼料に混ぜてピンク色にしているのだ。なぜ、このような余計な手間をかけるのか?それは、当然売れるからである。

よって、アスタキサンチンを単なる着色料というのは無理があるとプロの方はおっしゃられていましたが、むしろ養殖にとって必要なもののはずなんですが、いったい何を使って色を付けられているんでしょう汗。

検証その②チリの水産庁は厳格に抗生物質を管理しているのか?

抗生物質の大量投与が問題視されているチリ産サーモンですが、チリ水産庁の厳格に抗生物質が管理されているから問題ないと度々色んな記事で見かけます。自称プロの方もこのように述べられています。

チリでは養殖サーモンに与えている抗生物質として「経口投与」と「注射」の二種類を使用しています。これらの抗生物質は、担当魚医が作成した診断書と処方箋がないと購入することができません

とあり、抗生物質を使うこと自体が難しいように見えます。しかし、また気になる記事を見つけました。

動物の治療に使用される抗生物質は、チリでは16種類であるのに対し、アメリカでは3種類、ノルウェーでは4種類です。チリにおける水産養殖の場合、抗生物質は主に海水のアトランティックサーモン養殖で使用されており、2015年に使用された抗生物質の総使用量の80%を占め、次いでギンザケが11%、ニジマスが9%、チヌークサーモンが0%となっています[8]。


アトランティックサーモンだけでも総使用量の80%なんて結構使われていますね!!(笑)

チリのサケ産業における抗生物質の消費量は、2005年から2015年にかけて56%増加しており、その年の生産量は23.48%増加しています。最も消費量が多かったのは2014年で、955,179トンのサケ科魚類が生産され、抗生物質の総使用量は563.2トンとなりました。

厳格に抗生物質を使用しているにも関わらず、なぜ抗生物質の使用が増えてるんでしょうか?どうやらチリの漁業は違法漁業が深刻のようです。こういったことをきちんと取り締まれなくて、厳格な管理ができるのかが疑問です汗。

ValparaisoのPontifical Catholic University School of Marine SciencesのDante Queirolo氏は、 ヘイク漁業が悪い状態にあり、違法漁業や無 報告漁業が深刻な問題であることに同意し ています。「人々は不正をしているのです。「私たちは、監視システムが機能し ていないことを認識する必要があります」。


結局のところチリ産サーモンは体に悪い?
離乳食に使っちゃっていいの?

ここまで書いておくとあまりいい予感はされないかと思いますが(笑)、その通り、体にはよくないです汗。

日本の記事で素晴らしく詳しく書かれている方がいらっしゃいましたので引用させて頂こうと思います。

スーパーバグとは薬剤耐性を獲得した細菌のことです。スーパーバグは耐性菌とも呼ばれ、文字通り薬剤に対する耐性を獲得しているため抗生物質が効きません。例えこの耐性菌に効く抗生物質を新たに開発しても、たちまち新たな耐性菌が現れて広がっていくことになります。そしてこのスーパーバグを最も発生させやすいのが、抗生物質が乱用されている状況です。常に抗生物質が周りにあるため、細菌は耐性を獲得しやすくなるわけです。残念ながらチリのサーモン養殖場はスーパーバグを最も発生させやすい状況に完全に当てはまります。密飼いによる病気を防ぐために抗生物質を使い続けているため、十分スーパーバグの温床となり得えます。細菌という観点から見てもチリのサーモン養殖場は危険なのです。


これは、抗生物質が細菌を殺しすぎてしまうことで起こります。悪い菌だけでなく、いい菌までも殺してしまい、通常、ウィルスが体に入ってきたときに戦ってくれるはずのいい菌がいなくなってしまっているため、体は病気になりやすくなります。抗生物質を投与し続ければよさそうにも見えますが、そのうちウィルスに耐性ができてしまい、より強力な悪い菌(スーパーバグ)ができてしまうのです。

たまに離乳食として赤ちゃんに食べさせようか迷われるお母さまがいらっしゃるのですが、ここで世のお母さま方に質問です。

大事なお子様に人工的に生かされている不健康な魚を食べさせたいと思いますか?人間の細胞は食べたものからできています。勝手に作られるものではありません。大事なわが子に健康的な植物やお魚を食べさせてあげましょう(^^)

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