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健康で幸せになれるまち!?医者が描きだす広尾発見

 東京都渋谷区広尾。言わずとしれた高級住宅街です。

 僕もそのイメージを胸に、今年の春に上京して、広尾に移り住みました。

 しかしその実、想像もしていなかった多様性と人情にあふれ、たった500mの商店街に個性豊かなお店たちが詰まっていました。研修医として就職した矢先に新型コロナウイルスの流行が起き、心も体も追い詰められていた僕は、既に何度となくこの町と人に救われてきました。

 病気は薬で治すこともできますが、人を救えるのはやっぱり人です。医者である必要はありません。必要なのはちょっとの知識と温かさ。イギリスと日本各地でまちづくりを学んできた僕にとって、この町は住むだけで、訪れるだけで健康で幸せになれる可能性にあふれていると直感しました。

 この広尾が、医者の僕から見て何が面白いのか、どうしたら人を助け幸せを届けられるのか、紐解いてみました。


 「人の繋がりが少ないこと」は「タバコを1日15本吸うこと」と同じくらい寿命を縮める悪影響がある。

 こんな研究結果がイギリスで発表されて世界中の医療者に衝撃を与えてから、僕は社会の繋がりと健康と幸せの関係についてとても興味を持ちました。

 ちょっと想像してみましょう。もし入院するほど重い病気になった時、駆けつけてくれる家族や友人が沢山いて応援してくれる闘病生活と、孤独の中で不安のやり場のない生活はどちらが早く元気になれそうですか? 年をとって足腰が弱り外に出るのもしんどくなった時、ご飯を届けてくれる家族や便利なサービスを調べてくれる友達がいる場合とそうでない場合は、どちらを幸せな生活と感じるでしょう?

 幸せが健康に繋がるということ。僕はこれを「健やかな幸せ/健幸」と呼びたいです。病気や障害があっても、心が疲れ切っても、環境が支えてくれば「健幸」になれる。自分らしい幸せのバランスを、広尾でなら見つけられると思いました。
 このマガジンでは、そんな広尾の健幸スポットを紹介していきます!

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