2020年6月30日の風景

コロナショックで引きこもり、珍しく本でも読むか〜と思っていた時に出会ったこの本。

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読むスピードが遅くて読書がとても苦手な僕でも数日間で読み終えられました。普段は1冊読むのに数ヶ月かかるので、体感的には一気読みですね。読み終わってからnoteで全文公開されていることを知りました。

読み終えた感想は2つ
「もっと早く読みたかったな」「大体もう気付いていたな」ということ。

自分が大学生活を通してやっと学んだことが、ここに書いてありました。
「自分の考えてきた事は間違いなかったんだな」とも思えたし、逆に「この本を1年生の時に読んでいれば、もっと早く視野を広く活動を始められていたのかも」とも考えられました。

そして、この本が(たぶん)1番伝えたかった「自分の頭で考えて行動しろ」というメッセージは、今の同世代にはかなり浸透していると思いました。僕に限らず、視野を広げて活動してきた多くの大学生がこの能力の必要性を感じています。

もちろん、気付いていない人も多いし、社会人になってからはまだまだ自分で考え行動する事を許さない社会に戸惑うことも多いです。それが特に医療の世界では強いのかな。
職人気質で、新人は必死にルールを覚えて食らいつく、知識が足りない中でのアイデアは論破されて取り合ってもらえない。コロナショックの中でも職場環境は変わらず、むしろ強化され、世間から応援されてきた。
変わらな現状をだんだん諦め、知識と技術を教わることで忙しいと言い訳して、本当にやりたかったことを見失いかける。

そんな中で出会ったこの本。知っていることだらけでも、読む価値は本当にありました。

2020年6月30日は、8年前に瀧本さんと熱いオーディエンスが想像した世界とも、去年僕らがワクワクしていた世界とも違う風景になっています。
with コロナ時代、新しい生活様式、大量の失業者、経済の停滞、オリンピックは無く、希望を膨らませるには苦しい世界です。でも、希望を捨てるにはまだ早い。この本にはこの現状を好転させるエールが詰まっていました。

1番響いたのは「アイデアそのものに価値はない。どうしてもやるべき理由が大事なんだ」というメッセージ。

医療現場の状況は困難でも、自分には信念という強みがある。社会で1番若く、この道を選んだ原体験に1番近くてまだまだ燃え尽きていない。
粘り続ける覚悟ができれば、どこを動かせば好転するかが見えてくるし交渉も進められる。

僕は「理不尽と闘いたい」と思って医療を武器にした。この武器を磨きながら「本当に相手の幸せを願って動いているか?」を問いながら仕事をしたい。違うと思うことがあれば、なぜ違うのが話し合いながら逃げずに向き合おう。
少しずつ挑戦しても、疲れて諦めてかけていた夢に再び火がつきました。何度でも信念を頼りに向き合います。

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