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30代後半IT法務の初転職 ~転職から2ヶ月経過~

前回の投稿からしばらく空いてしまったが、10月15日から新しい職場(以下「X社」)での生活がスタートしている。12年も勤めていた職場を変わるんだから、さぞ慣れるまで苦労するだろうと不安もあったが、案外そんなこともなく毎日忙しくさせてもらっている。まだ転職から2ヶ月しか経っていないが、4か月ぐらいは居るような気持ちになっている。

X社での中途入社においては、転職本等で脅されていたような、ヨソモノ扱いのハードルはほぼなさそうだった。というのも、入ってみてすぐに、3年以上勤めている人は少数派という事実がすぐに発覚したからだ。多くのは、最近までヨソモノであり、絶えずヨソモノが入ってくるような環境なのである。そういう訳で中途入社者は割りとフラットな目線で見られている。

とは言え、X社は若い会社で20代が多くを占めている。そんななかで、平均年齢より下手したら10歳近くも上の私は少し高めのレイヤーで入社している分、求められる働きは当然、既存メンバーより遥に高いものにはなるだろうというプレッシャーは感じていた。とはいえ、法務を他にできる人は上司以外いないので、既存メンバーと直接的に比べられるような事はないので、そこまで高いハードルにはならないが。

前職での経験(とそこで得たスキル)は、自分で思っている以上に使えるものだった。その経験を最初から買ってもらえているからか、自由度高めで仕事を振ってもらえているので、序盤から割と好きなようにできている。

前職で検討済みな論点もポコポコ出てくるので、率先してできることも多い。それ以外にも、マネジメントを少しばかり経験していたり、内部監査を一人でやっていたりした経験が生かせる局面もあり、所々で強みは発揮できていると思っている。早い段階で戦力になれると、職場にも早めに慣れていける。

更には、これまで経験していなかったM&Aやグループ会社全体に影響するような重要な業務も、早い段階から経験させてもらえそうである。

転職ギャップ

X社では、いろいろな驚きがあった。

法務体制は私の上司(弁護士)と私の2名。上司も私より2ヶ月ほど早く入ったほどで、それより前は、長年1名体制で法務業務を回している人がいて、引継ぎもそこそこに辞めてしまったそうだ…。

X社は上場していて、子会社の数もそこそこあるし、会社規模からみても、ある程度は固い会社なんだろうと思っていた。が、属人的なところも多く、それが故に整っていない部分も散見され、戸惑うこともある。コスト意識が高いわりに稟議とかは適切に運用されていなかったりと、意識とルールが噛み合っていない印象もある。

ガチガチのルールで決められた通りにやるより、混沌から秩序を作り出す方が面白いからさほど問題とは思わないが、前職は結構ちゃんとした会社だったんだ…という感慨深さはある。

更に、Slack、カオナビ、クラウドサイン、LegalForce等々、今時のツールを積極的に導入している一方で、いまだに会議前に紙を印刷しプリントアウトしていくような文化があったり、やたら古いサービスを使っていたり、リモートワークやフレックスも検討段階だったりと、進んでいる所と前時代的なところが混在している。

そんな感じで些細なギャップはあれど、大きなマイナスギャップは今のところ感じていない。あるとすれば、松屋が近くにないということぐらい(これが結構痛い)。

ともあれ、前職の大きなストレス要素であったトイレ待ち(大便)の行列もないので、X社は良い会社です。頑張ります。


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