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一丁前にリーダー経験が多い大学4年生が「THE TEAM 5つの法則」を読んで。

私は、今まで小中高の野球・ソフトボール部に所属し、このような体育会系組織で主将を務め、大学では200名以上が所属する商学部参加団体の幹部と経営戦略論を学ぶゼミの第一期ゼミ長というように文化系組織のリーダーを務めました。このような経験からチーム通して得られる喜びや達成感を味わう一方で、そのチームづくりに関する難しさや苦労、理想の組織づくりができないときの悔しさや不甲斐なさを人よりも感じてきました。

そんな私が、「THE TEAM 5つの法則」を読んで感じたことや、今までの自分の行動を振り返り書き留めておこうと思います。

まず、高校まで所属していた体育会系組織と、大学で所属していた文化系組織では明確な違いがありました。それは共通の目標が、組織やメンバー一人ひとりに根付いているかそうではないかということです。高校まで所属していた体育会系組織では、例えば高校のソフトボール部には、全国大会に出場するという共通の目標がありました。一方、大学で所属していた文化系の組織には、メンバー全員が明確に持っている共通の目標がありませんでした。(もちろん文化系組織には共通の目標が存在しないということではありません。私が所属していた文化系組織はということです。)

このような状況では、自分が求められている役割は違っていたのではないかと思います。高校まで所属していた体育会系組織では、「組織に根付く共通の目標を達成するためのチームづくり」、大学で所属していた文化系組織では、本書の言葉を使うと「グループではなくチームになれるための適切な目標設定」「日々の活動がより有意義になるための魅力的な目標設定」といったように。もう少し詳しく以下からは述べようと思います。

高校まで所属していた体育会系組織、特に高校のソフトボール部では、全国大会に出場するという共通の目標がありました。(この目標は成果目標の要素が強くこの目標に意義目標まで持たせることができればなお良かった。)この目標を達成するためチームを作るにあたって私に足りなかったのは、本書で紹介されているABCDEの中でCのCommunicationの法則の部分であったと思います。その中でも特に、相手の特徴を理解し、それに合わせたコミュニケーションをとることです。このことが重要なことはもちろん感覚として分かってはいたのですが、実際に白紙の状態で実践することはかなり難しいです。しかし、本書ではメンバーの特徴が簡単に整理され、この特徴のメンバーにはこのようなコミュニケーションをとるべきであるということが体系化されています。このように体系化がされていると実践するときに何を意識するべきかが明確化され格段に実践しやすくなります。リーダーを務める務めない関係なく、他人とコミュニケーションを取る上で、すぐにでも実践すべきことだと思います。

 
一方、大学で所属していた文化系組織には明確な共通の目標がありませんでした。このような場合、まず私に求められるのは、ABCDEの中でもAのAimの法則の部分であったと思います。当時の自分でも日々の活動に意味づけをしていくために、目標や目的意識が非常に重要なことは認識していました。そこで具体的に意義目標は、「日々の活動を一人ひとりの自己成長につなげる」ということを設定していました。しかし、この目標をチームに浸透させるために様々な施策を考え実行をしましたがなかなか組織に浸透させることができませんでした。この原因の大きなひとつに、目標設定やそれぞれの施策が自分からのメンバーへの一方通行であったということがあると思います。この経験から、リーダーには言動で組織を引っ張るだけでなく、メンバー一人ひとりの意見や考えを丁寧に深堀する傾聴力や質問力が必要なことや、一つ一つに施策を丁寧に進めていくことの重要性を学びました。また、本書を読んで、適切に目標をするだけでなく、設定した目標を達成できるチームを作る上でのBCDEの法則と、私がとってきた行動を比べて反省すべき点が多いことを痛感します。活動期間中は、苦しく悔しい時期ももちろんありましたが今思い返してみれば、ものすごく実りの多いものだったと思います。

 
最後にかなり抽象的になってしまいますが、私は状況に左右なれることなく、より良い組織づくりができるような人間になりたいと思っています。それは、今までチーム通して得られる喜びや達成感を味わう一方で、チームづくりに関する難しさや苦労、理想の組織づくりができないときの悔しさや不甲斐なさを人よりも痛感してきたからです。そのような人間になるため、そして自分が所属するあらゆるチームをより良くするためにこれから5つの法則を実践していきたいと思います。

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