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人生邂逅 ・まなび編 ◆体験談から -31

訓練生から学ぶこと


現在勤務する就労移行支援事業所には、個性豊かな訓練生が多くおられ 様々な場面に遭遇することがあります。

先日も、私の過去の経験を呼び覚ましてくてるようなことがありました。

それは、新聞の発刊を提案したもののメンバーの大半から否定され、悔し涙を流しながらリベンジを計ろうとしている訓練生の姿でした。

この事業所では「オンライン店舗」を開設し、訓練生で運営しています。
いわゆる、古本のネット販売です。

すでに3年以上、メンバーが入れ替わりながら継続してやっています。
もちろん、儲けは度外視。

商売とはどういうものか、チームで役割分担を決めて古本販売を実践する。 
とても貴重な経験になっています。

そのためか、この「オンライン店舗」経験者はこれまで、ほぼ全員が就活を成功させて巣立っています。 

おそらく、これは偶然ではない。と思います。

この店舗は、仕組みこそ出来上がっていますが、まだまだ改善余地あり。
今年に入って店長が交代したこともあり、現状の課題を抽出して業務改善を図ろうとしているところでした。

その一環として、あるメンバーが提案したのが店舗の活性化告知拡大を目的とした「新聞」の発刊でした。

先週のミーティングでこれを提起したのですが、
結果は、まさに四面楚歌状態でした。

主な理由は、

紙媒体にする理由が不明確 :ブログで十分では?
どれだけの手間がかかるか、みえない :そんな時間はない?
メンバーが変わっても継続できるか :発案者がいなくなれば、途切れる

と、散々だったようです。

その訓練生は、その日は悔しくて、訓練終了後も残業(?)して、遅くまで次に向けてのリベンジ策を考えていたようです。

この様子を見て、まさに私の8年前が鮮やかにフラッシュバックしてきました。

もちろん、状況は違うので一概に同一視はできないのですが、
前々職で、新会社立ち上げ時に社内報を紙媒体で提案したときのことです。

管理部門の部課長会議で総スカンにあったこと。

それでも、どうしてもあきらめきれず、1か月後に部門長に直談判し、条件付きで認めてもらったこと。

結果的には、昨年まで約7年間(私の退職後4年間)続いたのですから、まあ良しとしましょう。

ということもあり、
このメンバーをなんとか応援してあげたい。

熱い想いが先行し、備えが不十分なままで突き進む。
どんなに反対されても諦めきれずに奮闘する姿は、じつに健気に感じます。

どうやって人を説得し、味方をつくるか?

今後の人生において、かけがえのない経験をしていることは確かです。

彼女が、これからどのような行動に出るのか楽しみでしかありません。


悔しさをエネルギーに変えて突破してください!!!


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