見出し画像

ビズリーチ創業・南壮一郎さんから学ぶ『ともに戦える「仲間」のつくり方』

こんにちは。

最近梅雨のため雨が続く今日このごろですが

皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

晴耕雨読なんて言いますが

読書が好きなので、捗りますね。

特に仕事の本や実際に創業された方の立ち上げ時期のお話を読むと

自分も燃やされたり、学びがたくさんあったりして、

個人的にはそういった本が好きです。


最近ではソーシャルビジネスコミュニティ・ワクセルを主催される

嶋村吉洋さんの講演会などが特に好きで聞いています。

嶋村吉洋さんは10代からイベント事業を立ち上げられ、

今ではエンジェル投資家として宇宙ビジネス等に携わるなど

ビジネスの幅をずっと拡張している方です。

メディアに露出されるような方ではないのですが

note等で情報発信をされているようです。

興味のある方はnote等を見ていただければと思います。


そんな嶋村吉洋さんが一貫して大切にされてきたのが

「チームビルディング」

まだその言葉が世に浸透していない30年前から

ずっとチームビルディングの第一人者として活躍されています。

自身も仕事をする上では、何をやるかより誰とやるか、

どれだけ強いチームを作れるかが大切だと考えています。

そんなチームビルディングの大切さを学ぶ上で

素敵な本に出会ったので紹介させていただきます。


南壮一郎著『ともに戦える「仲間」のつくり方』

南壮一郎さんは大手転職サービス「ビズリーチ」を創業された方です。

元々モルガン・スタンレー証券に入社した南さんは

スポーツビジネスへの憧れを捨てられずに独立するが、

創業当初は全く仕事がなかったそうです。

その後、楽天の三木谷浩史さんに直接交渉をすることで、

楽天イーグルスの創業メンバーとしての仕事を手にすることができたそうです。

チーム運営や各事業の立ち上げをすることで、

当初球団運営では不可能とされていた「初年度の黒字化」を達成。

その後はさらなる夢「メジャーリーグの球団オーナー」となるべく

経営の道に足を踏み入れることとなり、

当時全くインターネットの知識もないまま、

「ビズリーチ」を立ち上げることとなったそうです。


そんなビズリーチを立ち上げる際に、

資金もコネも経験も全く無いところから

ともに戦える「仲間」の強さで事業を立ち上げられた南壮一郎さんの

生々しい経験からくる一冊になります。

自身もチームビルディングをする際に学びになることばかりだったので

感想を含めながらアウトプットさせていただければ思います。


※ここからは本のネタバレも含みますので、

楽しみな方は記事を閉じていただければと思います。


▼自分の夢を打ち明けることで、仲間が引き寄せられる

まず最初に感じたことは、

圧倒的な数の人と出会い、自分の夢を打ち明け、

ストレートに仲間にならないか、と誘っていたということです。

楽天を退社された南壮一郎さんは

その後何を立ち上げるかもわからないまま

人脈を広げる場に足を運んでは、様々な分野の人に話を聞き、

質問をしたり、意見を交わしたりしながら、

自身の夢を打ち明けていったそうです。

ただ、自分と発想が逆だったなと思ったのが、


「仲良くなってから夢を語る」のではなく

「夢を語るから仲間が引き寄せられる」という考え方でした。


自分はどうしても相手の顔色を伺ったりなどして

あまり将来のこととかを多くは語らないタイプです。

その考えと真逆の南壮一郎さん。

夢は共有するものであり、

あなたが熱を帯びて話をするからこそ、人は興味を持ち、

思わぬところからヒントが得られるのだそう。


▼圧倒的な「量」が質を生む

これは南壮一郎さんが直接書かれていたことではないのですが

圧倒的な量が質の高い仲間を引き寄せることにつながるのだと

感じました。

IT業界でチャレンジすることを決めた南壮一郎さんですが

ITの知識は全く無いまま、たくさんのエンジニアの方と出会います。

その数は1000を超えたそうですが、

それでも良い返事をもらえることはなかったそうです。

仕方無しに開発は外注で事業を立ち上げられていくのですが

1000人ものエンジニアと出会い、自身の夢を全員に語り、

仲間になろうと伝えるその姿勢が素晴らしいなと感じました。

元々モルガン・スタンレー証券に入社されるほど優秀な方であっても

ゼロから仲間を作っていくということは

それほど多くの人と出会い、ようやく大切な仲間が見つかるものなんだ、と

改めて感じました。


▼経験を経て学ぶ「仲間への信頼」

優秀な仲間が少しずつ集まり、

ビズリーチのサービス展開に動き始めるのですが、

優秀なエンジニアと手の組めないまま作り始めたサービスは

1000を超えるバグの嵐だったそうです。

システム開発の大変さや、自分では何もできない無力感、

こういったものを感じながら、一度は断られたエンジニアである

竹内真さんのもとへ向かいます。

竹内真さんは、南壮一郎さんとシンパシーを感じながらも、

どこか南壮一郎さんと合わない部分もあると感じて

仲間になることを断った人でした。

開発納期も間近にも関わらず、大量のバグがある状態、

疲労困憊な南壮一郎さんは、真摯に懇願することしかできなかったそうです。

竹内真さんは、実は南壮一郎さんからは

「どこかいいように使われるのではないか」という不安から

誘いを断っていたそうでした。

けれどもシステム開発の大変さを学び、

信頼して任せることを学んだ南壮一郎さんに惹かれ

仲間として創業メンバーになるのでした。


実は南壮一郎さんは、ビズリーチを立ち上げる前は、

「最後はどこか自分でやればいい」といった

自前主義、があったそうです。

結局最後の最後は自分で握りたいという、ちょっとした心。

これがエンジニアからの不信感につながっていたそうです。

できないことはできないと認め、

正面から思いを打ち明けて、信じて任せること。

これこそが、ともに戦える仲間をつくる上で

最も大切なことなのではないか、と感じました。


多くの人と出会い、夢を語り、

極限状態から信頼の大切さを学んだ南壮一郎さん。

自分もこの本を読むことで、

ともに戦える「仲間」を作る上で

まだまだ足りないことがあると学びました。

改めて多くの人と出会い、夢を語り、

思いを打ち明けるところから始めていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?