20230629 

 カンカン照りの空模様で、この日も暑くなった。フィリップ・ロスの『いつわり』という小説を映画化した『レア・セドゥのいつわり』を観た。著者本人をモデルにしたと思われる小説家が、イギリスでW不倫するスキャンダラスな作品。面白いのは、最後に妻に浮気を問い詰められる際、創作であると小説家が作品内で力説するメタ構造になっている点だ。会話文のみで構成された原作で、言語芸術として試みに満ちたものだが、映像にすると少し厳しいものがあった気がする。レア・セドゥは相変わらず良かった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?