20231115

 すっかり日が落ちるのも早くなり、朝晩の冷え込みも厳しくなってきた。秋らしい秋は来ないまま冬が来たようだ。やっぱり冬になると鍋物が食べたくなる。鍋用にカットされた野菜パックを購入し、鶏もも肉を使ってとり鍋を作った。不意にキッチン棚に眠っていた昆布だしの素が見つかった。賞味期限が一年ほど切れていたが、顆粒だし大丈夫だろうと電気ケトルで沸かしたお湯を鍋に移した中に投入した。鶏肉と一緒に、野菜をきのこや人参などの根菜から入れて中火で煮込む。灰汁を取ったら、醤油とつゆを適当に加えて葉物の野菜を入れる。あとは弱火で煮込めば完成だ。手軽で簡単なので助かる。毎晩夕飯の献立を考えるというのは、本当に大変だ。そういうことを当たり前のように享受してきたが、母親の苦労については全く思い至っていなかった。鍋に火をかけている間に、ほうれん草を三等分に切り、電子レンジで加熱する。つゆをかければおひたしになる。以前、電子レンジ調理法を教えてもらって以来、一品つけ加えるのに重宝している。これにご飯とインスタントの味噌汁で一食になる。一人前ならこの程度で済むが、四人分なんて本当に想像するだけでてんやわんやである。母に感謝しつつ、一人鍋をいただいた。

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