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「メルボルンのソーシャル・エンタープライズ」と「ジョンソンストリート」と4/2〜4/8の日記

お知らせ

2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
noteには、メルボルン生活をより充実したものにするため、日々をより意識的に過ごすために毎週ちょっとした文章と数枚の写真とその週の日記を投稿しています。
文章と写真の一部は無料部分、写真の残りと日記を有料部分に設定しています。有料部分は1回200円、1か月の定期購読は600円で設定しています。少しでも面白いものを載せられるように頑張っていきますので、記事が面白いなと思ったり、メルボルンの生活はどんなか気になったと言う方はぜひ、サポートよろしくお願いします。もちろんハートマーク押してもらえるだけでも嬉しいです。

今週の文章は「メルボルンのソーシャル・エンタープライズ」
今週の写真は「リッチモンド周辺の写真 その1ージョンソンストリート」
です。

今週の文章「メルボルンのソーシャル・エンタープライズ」

ソーシャル・エンタープライズと呼ばれる企業がある。日本語だと社会的企業と呼ばれるが自分はどちらも日本ではあまり聞き覚えのない言葉だった。近いものとしては社会起業家という人たちがいて、これは自分も本を何冊か読んで知っていた。
これはどういう企業のことを指すかというと、会社のミッションとして利潤を追求するのではなく何かしらの社会課題の解決を目指すというもの。通常、企業の利益は株主や出資者に還元されるもので、この利益を大きくすることが会社という存在の基本的なミッションになるのだが、そうではなく、社会的企業は上がった利益を社会に還元していくことになる。

自分は日本にいた時も会社を辞めたあと私塾のようなものに通ってこの社会的企業という会社の在り方、またはビジネスを通じて社会課題を解決していくということについて色々と勉強をしていたのだが、幸運なことに全く違う理由で選んだメルボルンという都市はこのソーシャル・エンタープライズが割と盛んに活動しており、大学でたまたま友人になった人がその一つの経営者だったりしたこともあり、そういった企業を取り巻く状況についてだいぶ詳しくなってきた。

ソーシャル・エンタープライズという会社の在り方やビジネスを通じた社会課題解決については先日大学の課題を通じて論文を色々読んだので別途まとめていきたいと思うが、今日はメルボルンで活動しているソーシャル・エンタープライズをいくつか紹介してみようと思う。こんな会社があるんだなーという感じで読んでもらえたら嬉しいです。

Clothing The Gaps - アパレルを通じたアボリジナル文化への還元

Clothing The Gapsはオーストラリアの先住民の人たちによる企業で、利益を自分たちの運営するNPOを通じてアボリジナル文化に還元している他、適正な雇用を創出することで就労支援も行なっている。

これは本当に大事なことだと思うんだけど、作っている服もかっこいい。それぞれ何かしらのメッセージが入っているけどしっかりデザインされているから嫌味ではなく、それでいて芯が通っているのですごくいいと思う。

本題からは逸れるけど、オーストラリアで「アボリジナル」という言葉を発するには自分の理解は浅すぎて、この記事を書いているだけでも居心地の悪さを感じる。当たり前だと思っていう呼び名は適切なものなのか?間違った認識をしていないか?など、部外者の自分としては居心地良くなることはないだろうし勉強し続けるしかないのだけど、せめてもう少し基本的なことは早いうちにしっかり勉強したいなと思うのだが、本を読んだりすればいいのかもよくわからず少し困っている。このブランドのお店に行くことは一つのきっかけになるかもしれないなと思った。

HoMie - アパレルを通じたホームレスな若者の支援

HoMieはClothing The Gapsと似たビジネスモデルだが、こちらは主にホームレスな若者の支援に重点を置いている。
アメリカやヨーロッパなどを旅行するととにかくホームレスの人が多くて、日本で暮らしている身からするとあまりのことに本当にびっくりする。どうしても外からは怠けているんじゃないかというような目で見てしまいがちだが、特に海外だとちょっとした歯車のズレで家を失ってしまうことはあり得るのだと強く感じる。昨年アメリカを旅行した時はどこに行ってもそういう人が多く、色々考えさせられた一方で、旅行を楽しみにきている身をしては正直辟易してしまうこともあった。

それに比べるとメルボルンはそういった都市より明らかにホームレスの人が少なく、感覚としては新宿などと大して変わりがないくらいである。以前オーストラリア出身の友人からは「メルボルンはホームレス多いよ」と聞いていたので、これは昔からのことではなくここ最近のことなんだと思う。おそらく色々な人たちの努力だったりコロナなどの社会情勢の影響もあるのだと思うが、こういった市井の企業の努力も少なからずあるのだと思う。

こちらもちゃんとかっこいい。

ここまで紹介した2つのブランドは連携してイベントを開催したりもしている。バンドやDJ、各種出店のあるミニフェスみたいな感じで、多幸感があって最高な雰囲気だった。

Co-Ground カフェ運営を通じた社会支援

先に紹介した企業とはすこし違った形態の企業として、大学の友人が経営している企業を紹介する。こちらは自社のカフェの運営と企業のオフィスやイベントなどへの人材+機材の派遣などを行なっている会社で、こちらも収益は100%NPOを通じてオーストラリアほか各国へ還元している。

先の二つは理念がそのまま事業になっているような企業だったけれど、こちらはやっていること自体は普通の会社と変わらなくて、ただ雇用に対する考え方だったり利益の行き先が違うというもの。あまり難しく考えすぎなくてもこういうのもありなんだなと思った。

まとめ

こうした企業はもちろん日本にもたくさんある。日本にいた時に学んだ先としてはアパレル販売を通じてアフリカの教育/雇用などを支援しているCLOUDYなどがあった。なので決してメルボルンが進んでいるとかそういうつもりはないし、おそらくメルボルンにいても気にしてなければ気づかないものなのだろうと思う。ただ、こういう企業がしっかり根を張って活動している社会から学べるものは多いと思うし、できれば自分もこういうところで働きたいなと思うので、今後も色々と勉強して理解を深めていきたい。

今週の写真「ジョンソンストリート」

今週の写真はジョンソンストリートで撮った写真です!ジョンソンストリートはメルボルンの北部を東西に通っている道です。メルボルンは南北でだいぶ雰囲気が違うと言われるのですが、いってみると確かにサウスヤラのあたりとは少し違って面白かったです。

わかっていたことではあるんですが忙しかったこともあり少し写真のネタが切れてきました。笑 こんな写真を撮ってきて欲しいとかこういうものが見たいとかリクエストあったら教えてください!

写真の一部は有料部分に設定している他、一週間の日記も有料部分に入れてあります。今週は課題と戦った一週間でしたが、その中で感じたこと気づいたことなどを多めに書きました。ぜひご覧ください!

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