母の介護から考える自分の未来

自己紹介欄にも書きましたが、私は母の介護をしています。
母は足腰が弱く、耳も遠いし、目も見えにくいようです。認知症ではありませんが、最近は物忘れも酷くなってきました。一人で外出はできないので、買い物は私の担当ですし、病院に行くときは私が車を運転して連れていきます。自宅でも料理、洗濯、掃除はもちろん、各種手続きやテレビ番組の録画などの細かい家事も含め、殆ど私がやっています。

そんな母と私は天気の良い日にリハビリと気分転換を兼ねて散歩をします。「散歩」といっても近所を少し歩く程度で、母は歩行器を使って歩きます。
数日前も散歩に出かけましたが、その途中でご近所に住む母の知り合いの方(母と同世代の女性)に偶然お会いしました。その方は、数年前にご主人を亡くされ、現在はひとり暮らしをされているのですが、少しお話しを聞かせていただくと・・・
「家事は何とかできるけど、一人で外出するのは難しい」
「病院は嫁いだ長女が車で片道2時間かけて迎えに来て、病院に連れて行ってくれる」
「買い物も長女が買って来てくれる(もちろん車で片道2時間)」
「毎日長女が電話をくれるけど、やはり一人は寂しい」
・・・と涙ながらに話してくれました。

母のこと、そして母の知り合いの方の涙・・・私は、どちらも他人事ではないように感じ、そこに「自分自身の未来」を感じて、頭のなかで想像してしまいます。
きっと私も年齢を重ねることで体が不自由になり、外出もままならず、日常の買い物や病院通いも困難になるでしょう。そして物忘れがひどくなり、自分の身の回りのことも出来なくなる可能性があります。「少し違うかなぁ」と思うのは「『ひとりが寂しい』と思うかどうかは微妙」といった感じです。

そして、母やご近所さんと私の一番の違いは「サポートしてくれる人の有無」です。母には私がいますし、ご近所さんには遠くに住んでいるとはいえ娘さんがサポートしています。しかし、私は独身なので子供はもちろん配偶者もいません。そのため、自分自身で何とかするか、公的機関のお世話になるか・・・だと思います。

私が今から将来に向けて出来ることと言えば「健康管理に気を付けて、寿命と健康寿命をできるだけ同じにすること」、「スマホやパソコンなどを普段から利用しつつ、新しいスキルや時代に取り残されないようにすること」、「家事や各種手続きなどは自分で出来るようにしておくこと」くらいしか思いつきませんが、他にもいろいろあるかも知れません。

「母の介護をする生活のなかで、自分自身の未来に対する不安を感じることがある」
・・・そんなお話しをさせていただきました。

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