ZINEのポップを新しくしたい
最近、ZINEを売るイベントが増えてきました。
片っ端から参加したいところだけど、イベントごとに客層が違い、お客さんのZINEの好みも違います。だから、イベントにどういうZINEが売れるのかは全然違う。
つまり、ZINEとイベント(お客さん)には相性の良しあしがあるわけですね。
だけど、イベントが増えてきたと言っても、相性のいいイベントだけ選んでいては、年に何回も販売する機会はありません。ときには相性の悪いイベントにも積極的に参加していかなければならない。
ところが、ZINEの内容なんていまさら変わらないわけですね。相性の悪いイベントに、相性の悪いZINEをかついで参加しなければいけない。さあ、君たちはどうZINEを売るか。これがここ何年かの僕の課題だったわけです。
ZINEそのものが変わらないなら、売り方を変えてみるしかありません。たとえば、ブースの設営の仕方を変えてみたらどうだろう。机に敷く風呂敷を変えたり、ZINEを置く什器を変えたり、イベントの雰囲気に合った小物とか雑貨とか机に並べてみたり……、
めんどくさいなぁ。お金もかかるし。そもそも、会場の設備に合わせて設営を変えるならまだしも、イベントの客層に合わせて設営を変えるなんて、そんな器用なこと、できまへん。
でも、相性の悪いイベントでは、お客さんの足も目線も止まらない、立ち読みすらされない、そんな時間も長いです。何かを変えなければ。
それでこの前思いついたのが、「ポップを変えてみたらどうか」。
僕はいつもZINEを作るときはポップも作ります。
たとえば、「民俗学は好きですか?」vol.4の時はポップに「民俗学! 大都会! ベストマッチ!」と書いたり。
「民俗学は好きですか?」vol.8の時はポップに「都市に住む人間VS都市に棲む怪異 君はどっちを応援する!?」と書いたり。
わかる人にはわかるけど、この二つは特撮ネタを使ってます。実際にイベント会場で「これ、ビルドですよね」「これ、ルパパトですよね」と言われたことも。
ただ、わかる人にはわかるネタは、わかんない人にはわかんないんですね。特撮オタクが来ないようなイベントでは、もうネタとしての意味がない。
だから、イベントの客層ごとにあったポップを用意した方がいいんじゃないか。
というか、ポップこそが「イベントごとに入れ替え可能なアイテム」なんじゃなかろうか。安く作れるし。
思えばこれまでポップを作るときは、「そのZINEの魅力は何か?」を考えて作って来たけど、そこに「お客さんはどんなZINEを探してイベントに来るのか」を加えてみたら面白いかもしれません。
自分のZINEの魅力を忘れてお客さんの好みに合わせてZINEを作るなんてもってのほかだけど、作品とお客さんの間をつなぐポップはやはり、「ZINEの魅力」と「お客さんの好み」の二つの視点が必要なのかもしれません。
あと、ポップだったら「新しいの作ったけど効果ないみたいだから前のポップに戻そう」もすぐできるから、トライ&エラーもしやすい。
さっそく、月末のイベントで試してみるつもりです。
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