ノック

民俗学×モノづくりのZINE作家。 民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」、現…

ノック

民俗学×モノづくりのZINE作家。 民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」、現在vol.10まで好評発売中。SNSはhttps://twitter.com/daikumilk

マガジン

  • 川すたぐらむ

    ただひたすらに、川の写真をアップしていきます。

  • 100円のグルメ情報誌「左手のグルメ@がっつり系」

    焼肉やラーメンを専門とするグルメライターが、首都圏のがっつり系グルメを紹介していきます。

最近の記事

羅針盤を買う ~俺氏、紙の辞書かいました~

辞書編集部を舞台にしたドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」が最終回を迎えました。 いや、おもしろかった! 久々に連ドラにハマりましたよ。 言葉の世界の奥深さもさることながら、モノづくりの面白さや情熱が描かれていて、とても見ごたえがありました。原作も早く読まないと。 さて、ドラマを見ながら、僕の作るZINE「民俗学は好きですか?」の最新号も、校正の作業に入りました。文字の誤字脱字をチェックしなければいけません。そのためにも辞書を引いて正しい表記や意味を調べることは不

    • カワノススメ 諏訪湖と天竜川

      諏訪を旅してきました。周囲を日本有数の山脈に囲まれて、山道を乗り越えてようやくたどり着くことのできる湖、まさに「天上の一雫」。 諏訪と言えば諏訪大社。祭神はタケミナカタですが、水にかかわりの深い神様であり、竜や蛇の姿であらわされることも多いです。 古来より竜や蛇というのは川の象徴だと言われているけど、実際に諏訪の街中も、諏訪湖めがけて無数の川が走っていました。 中でも、諏訪大社春宮のそばを流れる砥川は水量も豊富で水もきれい。これぞまさに蛇の神タケミナカタと呼ぶにふさわし

      • アーティストとZINEとお金について

        若手のアーティストを中心としたVOCA展という展覧会を見てきた。 会場をまわって、最後にたどり着くのはミュージアムショップだ。今回は出展者それぞれの作品が売られていた。といっても、絵画そのものが売られているのではなく、作品集みたいな本が売られている。 ショップ内をぐるぐるとまわるうちに、ふとあることに気づいた。 ここで売られている作品集の多くは、出版社でしっかりお金をかけて作っているというよりは、どうにも手作り感が強いというか、これは僕が作っているZINEやリトルプレス

        • なぜ紙でZINEを作るのか

          浅草で開かれた「紙博」に行ってきました。 紙にまつわる色んなものを販売するこのイベント。紙でできたオシャレな雑貨や文房具、そして和紙などの素材としての紙そのものの販売が行われていました。 僕のZINEも紙で作っているので、「こんな紙もあるのか。この紙をZINEに使えないか」とか、「この紙は高いけど、販売ブースには使えるんじゃないか」とか、いろいろなことを考えながら会場を回っていました。 ZINEづくりをしてると、中に書かれる文章とか、写真とかイラストとかだけでなく、紙と

        羅針盤を買う ~俺氏、紙の辞書かいました~

        マガジン

        • 川すたぐらむ
          0本
        • 100円のグルメ情報誌「左手のグルメ@がっつり系」
          0本

        記事

          水木しげるに招かれて

          先月の初めに横浜で再び水木しげるの展覧会を見て以来、ここ一か月、「異様」と思えるレベルで、水木しげるの名前を偶然に聞き続けた。映画がヒットして鬼太郎に注目が集まっている、ということを抜きにして、だ。 まず、展覧会を見た日の夜、夢の中に「謎の老マンガ家」が現れた。しかもそのマンガ家、水木しげるが亡くなった年齢と同じ、93歳だと言っていた。 イベントに出店すれば、水木しげるに特化した古本を売るブースがあったうえに、僕の目の前に鬼太郎のかばんを持った人が客として現れた。鬼太郎の

          水木しげるに招かれて

          今月もまたZINEを綴る

          この3月で、ZINE作りの活動も6年目に入りました。6年生です。 相もも変わらず、ZINEを作って、売って、のくり返しです。 民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」の第11号は、初稿が完成しました。特集のテーマは「稲のある歴史、米のある暮らし」。 ただ、今のままじゃまだ表に出せない。 どうにも違和感があるというか、腑に落ちないというか。 こういう違和感はちゃんと潰しておかないとダメです。 こういう時はだいたい、オタク趣味の自己満足に走って、「何を伝えたいの

          今月もまたZINEを綴る

          書評/三山喬『ホームレス歌人のいた冬』 二つの世界の狭間から

          2008年、朝日新聞の単価投稿欄「朝日歌壇」に突然現れ、9か月で28首という驚異的な採用率で瞬く間に注目の的となり、その後、煙が消えるかのように投稿をやめてしまった歌人がいた。 公田耕一という「詠み人知らず」ならぬ「読み方わからず」な名前、そして何よりもインパクトがあったのが住所欄に『ホームレス』と書いていたことだ。ホームレス歌人公田耕一は一躍、朝日歌壇のスターとなり、そして突然姿を消した。このホームレス歌人の正体に迫るノンフィクションである。 著者は朝日歌壇の選者や、公

          書評/三山喬『ホームレス歌人のいた冬』 二つの世界の狭間から

          水木しげるが呼んでいる

          ここ最近は、水木しげるにまみれて生きています。 とある用事で横浜に行ってきました。駅を降り立った瞬間に、こんなポスターが! 水木しげる展だと!! しかも、目的地の隣のビル! 時間もあることだし、これは絶対行かねば! 待てよ? 百鬼夜行展って、前に見に行ったやつでは? と思って調べてみたらやっぱり、2年前に六本木で開催されていた展覧会でした。なぁんだ、前に見たやつか。 でも、2年たって忘れてる部分もあるだろうし、もう一度行ってみるか。 展覧会の内容は、水木しげるがど

          水木しげるが呼んでいる

          ZINEのポップを新しくしたい

          最近、ZINEを売るイベントが増えてきました。 片っ端から参加したいところだけど、イベントごとに客層が違い、お客さんのZINEの好みも違います。だから、イベントにどういうZINEが売れるのかは全然違う。 つまり、ZINEとイベント(お客さん)には相性の良しあしがあるわけですね。 だけど、イベントが増えてきたと言っても、相性のいいイベントだけ選んでいては、年に何回も販売する機会はありません。ときには相性の悪いイベントにも積極的に参加していかなければならない。 ところが、

          ZINEのポップを新しくしたい

          「みちのく いとしい仏たち」を見てきた

          東京駅に併設されている「東京ステーションギャラリー」で開催されている「みちのく いとしい仏たち」という展覧会を見てきました。 どんな展覧会かというと、 昔の日本には、仏師の人が作った立派な仏像とは別に、ふつうの人が素人ながら頑張って彫った木彫りの仏様があちこちに祀られていました。東北にはそういった仏像がまだまだ残っていて、それを集めた展覧会です。 たとえば、展覧会の目玉となったこののーんとした「山神様」。 東北の山奥でひっそりと祀られていて、地元ですらほとんど知られて

          「みちのく いとしい仏たち」を見てきた

          【告知】2/3(土) ZINEフェス埼玉に出店します

          2/3(土)#ZINEフェス埼玉 @浦和パルコ 民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」シリーズを携えて出店します。 ZINEフェス埼玉は、「吉祥寺ZINEフェスティバル」の出張版。埼玉では去年の夏に続いて2回目の開催です。 埼玉のイベントでは初出しの最新号に加え、浦和を紹介するvol.3、鳩ケ谷を紹介するvol.4と、飯能や狭山を紹介するvol.5と、「なぜか」埼玉が優遇されてる「民俗学は好きですか?」よろしくです。 ちなみに、ブースも「埼玉限定仕様」になってい

          【告知】2/3(土) ZINEフェス埼玉に出店します

          僕の自慢のお宝本

          古本屋や古本市に行くのが好きなのですが、やっぱり「お宝本」を見つけるとテンションが上がりますね。古くて貴重な本。今ココで逃すと、二度と手に入れるチャンスがないような本。そんな自慢のお宝本を紹介したいと思います。 アニメージュ特別編集「映画天空の城ラピュタGUIDE BOOK」「バルス!」でおなじみの「天空の城ラピュタ」。この映画の公開直前、1986年の夏に出版された本です。 とはいえ、僕が手に入れたのは40年前当時のものではなくて、2001年に復刻したもの。でも、内容は8

          僕の自慢のお宝本

          2つのZINEを同時に作る

          おかげさまで、民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」シリーズも10冊目を無事に迎えることができました。 現在は第11号 特集「稲のある歴史、米のある暮らし」の制作に取り掛かっています。 前にも書いたけど、この第11号からは少しリニューアルするつもりです。 これまでの「民俗学は好きですか?」は二つのコンセプトをもとに作ってきました。 ①奇をてらわずに、基をねらう ②民俗学をわかりやすく、おもしろく、奥深く ①については、奇抜なテーマとか話題性のあるテーマとか

          2つのZINEを同時に作る

          2024年のZINE活動 ~コミケを目指してみようかな~

          ZINE作りレーベル「ノンバズル企画」を立ち上げて、今年の3月で5周年になります。 去年は5月の文学フリマ東京で100冊以上の売り上げを達成。11月の文フリ東京ではさらに売り上げを挙げました。 10月には民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」の10冊目が完成し、現在11冊目を制作中です。 さて、年が明けて2024年ですが、いくつかの予定はもうある程度決まっています。 2月 ZINEフェス埼玉(@浦和) 3月 吉祥寺ZINEフェスティバル(@吉祥寺) 4月 「民

          2024年のZINE活動 ~コミケを目指してみようかな~

          キュビスムがすごい、のではない

          国立西洋美術館で行われている「キュビスム展 美の革命」を見てきました。 キュビスムとは何なのか。いろんな人の解説を読んだり聞いた入りしてもちっともわからなくて。 「空間や物体を立体で捉えるんですよ」 ……なんで? なんでそんなことするの? というわけで、キュビスム展に行ってきたわけです。 ピカソとブラックをはじめグリスやドローネー、レジェなどのいろんな作家のわけわかんない作品が並んででいます。 ただ、わけわかんないんだけど、「おっ?」と足を止めてみてしまう作品があ

          キュビスムがすごい、のではない

          ZINEの3つのタイプ属性とその特徴

          世代的なものなのか、「属性」という言葉に魅かれてしまいます。 「ほのおタイプ」、「タイプ1/くさ タイプ2/どく」、「具現化系能力者」、「動物系幻獣種」、「鳥系のコアメダルコンボ」、などなど。マンガの能力やゲームのモンスターだったり、100を超えるバリエーションがあるものが数種類のタイプや属性に分類される。わかりやすいし、おもしろいです。 実は、ZINEの世界にも「属性」が存在する、ということが最近になってわかってきました。 もともとは、同じZINEでもオタク向けのもの

          ZINEの3つのタイプ属性とその特徴