今月もまたZINEを綴る

この3月で、ZINE作りの活動も6年目に入りました。6年生です。

相もも変わらず、ZINEを作って、売って、のくり返しです。

民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」の第11号は、初稿が完成しました。特集のテーマは「稲のある歴史、米のある暮らし」。

ただ、今のままじゃまだ表に出せない。

どうにも違和感があるというか、腑に落ちないというか。

こういう違和感はちゃんと潰しておかないとダメです。

こういう時はだいたい、オタク趣味の自己満足に走って、「何を伝えたいのか」「何を見せたいのか」「何を描きたいのか」なんて部分が定まっていないことが多いです。だから、そこをきちんとしなければいけない。

絵画で言う構図みたいなものです。ただ漠然と絵を描くんじゃなくて、何をどういうふうに見せたいかをイメージしながら絵の構図を考えていく、あれに近い作業です、きっと。

初稿はいわば下絵のスケッチみたいなもので、このスケッチをもとに、どういう構図でどう描いていくかをこれから考えなければいけないのです。

あと、そろそろ表紙づくりも始めないと。

「民俗学は好きですか?」の制作と並行しながら、小説「くらやみ坂のナツミ」の執筆も進めています。こちらは、全4話のうちの1話目が書きあがりました。12月の文学フリマに向けて書き進めているので、なかなかいいペースです。

ただ、民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」と、小説「くらやみ坂のナツミ」では、使う脳みそが全く違いますね。どっちかの原稿を書いた直後に、休憩なしでいきなりもう一方の原稿を書こうとすると、どうしても頭が上手く働かない。

僕の中でこの二つの作品には実は垣根がなくて、民俗学エンタメZINEか、小説か、っていう表現の違いだけだと思ってたけど、この「表現の違い」が実はしこたまデカい。

「民俗学は好きですか?」の方はなるべく理屈っぽさを排除しようと思いながら書いてるんだけど、それでもやっぱり学問をテーマにやってる以上、理屈なんですよ。

一方で、小説はやっぱり感性で書くものなんですよ。

だから、いきなり切り替えて違うものを書く、っていうのはどうも難しい。

こっちは理屈でこっちは感性で、って意識して分けてるわけじゃないんだけど、やっぱり無意識のうちに使い分けてたみたいです。

販売の方はというと、ここ最近はイベントが続いていて、浦和で売って、分倍河原で売って、松戸で売って、吉祥寺で売る予定です。

ZINEがいまブームだ、という話をたまに耳にするけど、ホントにブームなのかどうかは置いといて、たしかにZINEを売る場所は増えていると実感しています。

理想を言えば「毎月2回は大規模なイベントがある」っていう状態になったら、おもしろいですよね。しかもそういうイベントがいくつもあって、どれに出店するか迷っちゃうぞ、ってくらいの。

そんなこんなで、6年目も相変わらず、ZINEを綴って売る日々です。


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