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映画音楽紹介④「バットマンのテーマ」バットマン(1989年):バットマン好き必聴の作品!

こんにちは。映画音楽をこよなく愛するペリーです🌟
今月2022年3月公開の映画『ザ・バットマン』が、今映画界を賑わしています!🔥

今回はそんな絶賛公開中の映画『ザ・バットマン』を記念して、映画『バットマン』から「バットマンのテーマ」を取り上げます!🦇

続編やリメイクが多いバットマンシリーズですが、そんな中でもバットマンといえばこれ!と言わしめる色褪せない本曲💿
ダークヒーローの代表曲をご紹介致します✨


映画『バットマン』概要

ゴッサム・シティの闇の中を跳梁し、悪を粉砕するバットマン。女性フォトグラファーがその謎めいたヒーローの正体を突き止めようと奔走する。そんな中、バットマンは犯罪組織と対峙。組織の新たなボス「ジョーカー」と彼との間には、深い因縁があった。

©️ 1989 Google Inc.

映画『バットマン』は、1989年公開のアメリカ映画。言わずと知れたDCコミックス「バットマン」の実写映画である。
監督はティム・バートン。
主演はマイケル・キートン、ジャック・ニコルソンと豪華な顔ぶれである。

★音楽はティム・バートン作品常連のダニー・エルフマンが担当した。
代表作は「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」、「シザーハンズ」等がある。エルフマンは元々ロックバンド「オインゴ・ボインゴ」のリーダーであった。現在はクラシック音楽の作曲も手掛けている多彩な人物である。

ダニー・エルフマン
© The Kuhnster 2010
Danny Elfman at 2010 San Diego Comic-Con International.
https://www.flickr.com/photos/kuhnster/4829338987/


「バットマンのテーマ」音楽紹介

《聴きどころ》
①闘争心を駆り立てる爆発的オーケストラサウンド
②5つの音からなるバットマンのモチーフ

本作はまさに"シンフォニック・ロック"と呼ぶにふさわしいだろう。
フルオーケストラとシンセサイザーの分厚い音が壁となってこちらに押し寄せてくる鬼気迫る感覚を覚える。特に、打楽器と金管楽器の力強いサウンドが生み出す爆発的な音には注目である。
また、bpm=146というオーケストラにとっては凄まじいスピード感。これがマーチのリズムと融合し、非常に英雄的ながら、それでいて狂気に満ちた音楽が形作られる。
加えて、曲中盤に顔を出すゆったりとしてロマンティックなメロディがまた良い。バットマンは無機質無感情の制裁マシーンではなく実は非常に人間味人情味のあるということを教えてくれる。

復讐心に駆られ突っ走ってはいるが、どこか心ここにあらずといった虚無感を抱き、そして愛に揺れているバットマン/ブルース・ウェイン。
バットマンの人間性を深くまで覗き込み、ここまで浮き彫りにした音楽は他にないのではなかろうか。

バットマンのモチーフ

最後に特筆したいのが、随所に輝きを放つ作曲における技巧である。
写真上の楽譜バットマンのモチーフを見てほしい。
モチーフ(動機)とは曲のイメージを決める最小単位である。
この5つの音をベースに曲が作られているため、是非とも注意して耳を傾けてみてほしい。
このモチーフ単体はただの暗いメロディに過ぎない。しかし、エルフマンはリズムや調、末尾の音を変えることで、英雄的マーチから壮大でロマンティックなテーマまで見事に幅広く表現しているのである。

エルフマンによると、この5つの音のモチーフはバットマンの撮影現場を視察し終えた帰りの飛行機内で思い浮かんだものだそうだ。席の隣には他の乗客がいたので、機内のお手洗いに駆け込んで自身のカセットレコーダーにて鼻歌を録音したという微笑ましい逸話がある🌟

2分少々の音楽なので、是非お耳に入れていていただきたい作品である。

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最後に


最後まで読んでいただき誠にありがとうございました🌟
これからもたくさん珠玉の映画音楽を紹介していきます。
現在公開中の「ザ・バットマン」についても、映画を見終わり次第書きたいなと思っています🦇

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では、またお会いしましょう👋
幸せな一日をお過ごしください。

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