マガジンのカバー画像

文化・学問

57
運営しているクリエイター

記事一覧

「いつも出遅れる人の株講座」太田忠著(中公新書ラクレ)

今年一年は株と金融の勉強に捧げるぞ!と決意しました。 まず第一弾がこれ。石橋を叩いて渡ら…

毛針
1年前

社会科学の学問のうち、経済学のみが急速な発展を遂げたのは、定量化に馴染む分野だったから。カネは帳簿で一円一銭まで隈なく把握できる。心理学や社会学、文化人類学などは定性調査、質的研究が多く、法則性を立証しがたい。しかし今はビッグデータ、IoTなどでフロンティアが開かれている。

毛針
1年前
7

リチャード・ドーキンス「神は妄想である」(2006)

宗教の掲げる「神」とは幻想、それどころか妄想である、とあらゆる観点から神の実在を反証する…

毛針
1年前
4

一味神水(いちみしんすい)  神社で行われた一揆の誓約

日本人は従順だなどと言われるが、日本中世においては一揆もしばしば発生した。その際には、神…

毛針
1年前
11

野口悠紀雄リターンズ

野口悠紀雄は、好きな経済学者の一人だ。 なんでも1987年に、他の人に先駆け、初めて当時の好…

毛針
1年前
3

家永三郎「 日本文化史」(岩波新書)を端折って読んだ。どんなものか想像し難かったが軽い衝撃があった。仏教芸術及び日本の中世文学で今も通じるのってって鴨長明「 方丈記」吉田兼好「徒然草」くらいだよね。江戸幕府は仏教手厚く保護したわりに、日光東照宮とか仏教建築としてイケてないとか。

毛針
1年前
4

歴史と英語のクイズ

Q. 次のフレーズを唱えた人は誰でしょう? It doesn't matter if it is a white cat or a black cat as long as it catches mice. 訳 ネズミを捕らえるなら、白い猫か黒い猫かはどうでもいい。 A. フランクリン・ルーズベルト B. フィデル・カストロ C. マーガレット・サッチャー D. 鄧小平 答えは、のちほど。 なぜ唐突にこれを取り上げたかというと、英文フレーズとして優れていて、唱えやす

伊藤和夫「英文解釈教室」

受験生の時に大変お世話になった本。私は高校を行かずに大検を2回受けて、高卒資格を取った。…

毛針
1年前
16

エマニュエル・トッド

とりあえず現存ずる社会学者の中で最も優れた人だと思う。トマ・ピケティとかサンデルとか読む…

毛針
2年前
4

測量士補試験体験記

ちょっと思う所があって5月15日(日)に測量士補という国家資格の試験を受けてみた。 会場…

毛針
2年前
14

隣人愛について4

「生活世界」Lebenswelt 「生活世界」という概念がある。現象学者のフッサールが提唱したもの…

毛針
2年前
9

隣人愛について3

個人的な体験 かつてタイランドに行ったとき、富の意味について自問した。大学の同級生でタイ…

毛針
2年前
5

隣人愛について2

前項では「隣人愛」と「人類愛」について比較しましたが、今回は「隣人愛」と「アニミズム」を…

毛針
2年前
4

イースターと穀雨

次の日曜日4月17日はイースター。 日本で根付かない理由は、キリスト教のイベントだからというより、日にちの決め方が複雑だからでしょう。 「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」っていつだよ?って気分になりませんか?私はそうでした。 まず春分の日は3月20日か21日。(年によって違う)。 その後の最初の満月・・・?もうココで嫌になる。「答えをとっとと教えてよ」って思ってカレンダーみると、今年は4月17日でした。 こんな複雑な日にちの決め方では、周りにその日を熱心に祝う