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AIとの会話で気づかされた、「人だからこそ書けるステキな文章」

先日、人間のようにチャットできるAIと、たくさん会話してみました。それはもう、飽きるほどに。

ひたすらAIが書いた文章を読んでいたら、人はどう感じるのか?

僕は、便利さを感じた反面、無性に「人の書いた文章が読みたい…」って気持ちになったんです。

なので、かつて無いほど、いろんな人のnoteを読みまくりました。そしたら、やたら感動しちゃって。

おぉ…これが人間というものか…!!って。(初めて人に進化したサルのような感想)

特にエッセイが凄くて。今まであまりエッセイ系は読んでこなかったんですが、本気で感動しました。やっぱ、人って面白いな…!!と。

今後、AIは無尽蔵にコンテンツを生成していくでしょうから、「人にしか書けない文章」を理解しておくのは大切な気がします。このnoteでは、その辺りで感じたことをまとめてみます。


人間の文章ってスゲェ…!と思わせられたポイント3選

ということで、いろんなnoteを読み漁り、「人間の書いた文章ってスゲェ…!」と思ったポイントを、3つにまとめてみました。


1.人は「論理」じゃなく「感情」を伝えられる!

まず、AIの文章は、とにかく論理的でスマート。悩みに対しても、的確に答えてくれます。

でも、ロジカルな話ばかりだと、納得はできるんですが、どこか味気ないんですよね。

おっしゃることは、ごもっとも…

よく聞く話ですが、AIには感情がありません。少なくとも現時点では。

一方で人は、いろんな感情を抱いて生きています。嬉しい、悲しい、楽しい、苦しい…。感情で動く生き物だからこそ、そんな感情が伝わってくる文章は、胸に刺さります。

そんな感情を揺さぶられたnoteをいくつか載せさせていただきます。

例えばこちら。キライだった高校、先生への感謝、その先にある後悔。人間らしさが詰まっています。

うれしい感情の方ではこちら。二重の意味で、「言葉」の力を感じる文章です。

こちらは短いですが、人だからこそわかる微妙な感覚を言葉にされていて面白い。

こちらは定番note。さすがに凄い。いろんな人の思いが繋がって夢に近づいていく描写は、圧巻です。

こちらも大好きなnote。もはや挙げだしたらキリがないけど…。


2.人は「意味」のない「くだらないこと」が書ける!

AIは、効率的な会話が得意です。目的や課題を見定めて、解決策をガンガン挙げられます。

それはそれで素晴らしいんですが、それだと息が詰まるシーンもあります。

饒舌すぎて引く

AIの学習方法や指示内容を変えれば、目的と無関係の話を語らせることはできるでしょう。でも故意に偏らせると、それ自体に意味が出てしまう。

他方で人間は、目的とは関係ないことを、自然に語ります。

ふいに出てくる思い出話、細かいこだわり、ムダに深い考察などなど、「無くてもよいもの」をどう付け加えるか?そこにその人の個性や魅力が詰まっています。

こちらは「充電器を貸した」という地味な話ですが、貸した後にいろんな考えが巡っていて好き。

本人が楽しそうに書いているのが伝わってくると、もう最高。例えばこちらのnote。

こちらも笑いました(18歳以上向け)。何にも役に立たないトラウマも、こうして笑い話に生まれ変われるのが、文章の面白さでもあります。

「稼ぐため」「バズるため」「モテるため」など、ゴールがわかりやすい文章は目に留まりやすいものです。でも、そのような文脈で省略されてきた、「どうでもいいこと」にも目を向けると、もっと人生を楽しめる気がします。

こちらのnoteの、"あなたの「どうでもいいじゃん」が読みたい" という表現は、とてもしっくり来ました。


3.人は「二次情報」ではなく「実体験」を伝えられる!

AIは、自分の話をしません。だから、どうしても聞いてきたような話になってしまう。

いっぱい提案してくれるけど、なんか適当

当たり前ですが、AIには実体験がありません。

だから、二次情報を伝えるしかない。面白さを学習させて語らせることはできても、一次情報にはなり得ません。なので、本人の実体験が書けるのは、人間の最大の強みです。

例えばこちらのnote。店員さんとの会話やリアルタイムでの思考が本人の言葉で語られていて面白い。

こちらは熱量のある実体験。こんな人生あるんか…!!という衝撃を受けます。

こんな感じで、心揺さぶるnoteはまだまだありますが、長くなってしまうのでこの辺で。


誰も見たことのない、よりステキな文章を

論理的でムダのない文章は、便利で美しいものです。ただそれは、AIの得意分野でもあります。

AIが、そういう文章を量産するようになったとき。そして世界が、お手本のようなキレイな文章で溢れかえったとき。

人が価値を感じるのは、どんな文章なのか?
AIと話している中で、そんなことを考えさせられて、このnoteを書きました。


敢えて「人」と「AI」を対比的に描きましたが、その見方がしっくりくるのは、きっと今だけです。

今後もAIは進化し続け、今よりずっと「人っぽい」文章を書けるようになるでしょうし、人は、AIを駆使して文章を書くようになるでしょう。そうして、「人 or AI」ではなく、AIも含めて「人」になっていく。そんな気がします。

そして人は、まだ誰も見たことのない、よりステキな文章を作っていくんだろうなと。

人の在り方も、文章の書き方も変わっていく時代。僕も柔軟に変化しながら、書くことを楽しんでいけたらいいなぁと思います。

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