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【読書感想文】『Think Clearly』を読みました📚

今回の書籍

書籍名:Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

作者:ロルフ・ドベリ


概要

よい人生を送るために必要な思考の「道具箱」

人間は大昔から「よい人生」とは何かを考え続けて生きてきた。

よい人生の条件とは何か?

人生は1つの「よい人生」の定義ではおさまらない複雑な構造をしていて、思考の「道具箱」がより「よい人生」に繋げてくれる。

作者のロルフ・ドベリが考え方が上向きになった「52の思考法」が書籍にはまとめられている。


感想

概要に記した通り、52の思考法が書籍内に記されていた。

正直、全ては覚えていない。

なので、あえて本を再び開かずに感想を書いてみる。

頭の中に残った文章はなんだったんだろう?


最初に頭を過ぎったのは「内なるスコアカード」という考え方

他人では自分の幸せを評価することは実質不可能で、「内なるスコアカード」が、自分自身の幸せを決定している。

例えば、「他人から羨ましがられるが、自分にとって全然相性が良くない彼女を持つ」のと「他人からは何であんな人と付き合ってるのか?と思われてるが自分にとって心の底から相性の良い彼女」の2パターンが存在した時に、本当に幸せになるのはどっちなのかを考える。

内なるスコアカード」を大事にすることで、後者の女性を選び、その人は大概「幸せな人生」の1つを辿っていけるが、多くの人間は承認欲求や他者からの評価を気にする生き物で、すごく単純な二択の問題も前者を選んで不幸せになったりする。

内なるスコアカード」というキーワードは割と刺さった。


他にも印象的だったのは、「必然」「願望」「期待」という考え方。

人間は、時に大きな勘違いをする。

書籍の例をそのまま思い出してみると「CEOにならなければいけない」という思考を持つ人が世の中に多すぎるというもの。

必然とは「息をする」とか「食事をする」とか生きる上での必然項目を指すのだが、世の中ではその必然項目ではないものを必然項目に打ち込む人が多すぎるという。

CEOになれない自分は実際死なないし、それは必然じゃない。

願望である。

CEOになりたい」という願望を願望のままでおいておくと、急に思考が軽くなり、パフォーマンスも上がりやすいという。

「CEOにならなくてはいけない」→「CEOになりたい」

に思考の置き換えをした時に個人の幸せや「よい人生」に感じる可能性が飛躍的に上がるらしい。

必然は「CEOにならなければならない」という事象が満たされない場合に苦痛に感じる

願望は「CEOになりたい」を目標としておいておき、努力する自分を評価して、満足感が上がっていく

この違いをよく理解しておくことが「よい人生」の思考法に大きな役に立つそう。


一点集中して、得意な領域からは一歩も出ない。

沢山のことに手を出していくことは作者的は推奨していない。

自分の得意な領域を客観的に判断して、徹底的に境界線の外に出ないことが成功や幸せの近道だと書いてあった(気がする)。

偉人の多くは人生が山あり谷ありのように見えているが、作者曰く、それは人生のほんの一部を描写しているに過ぎないそう。

偉人の人生の大半は、静かな水の上に浮かぶボートのように、平凡で静かなことが多いらしい。

静かでいる状態こそが、物凄く良い状態で、多くの「よい人生」を過ごしたと言える人々の共通点としてあげられる。

多くのことに手を出さず、静かな状態を維持する。


死を意識しても何の意味もない

死を意識することでパフォーマンスが上がるという考え方は正しくない。

実際は、目標に期待をし、それに向けて努力していくことが一番の「よい人生」に繋がる考え方。

「明日死ぬから今日何をするべきか」という問いはおかしくて、明日死ぬと思う人間は何もしたくなくなるのは当たり前。

そうではなくて、何かを達成するために、今日は何をするか、明日は何をするか、じゃあその先は、そうやって目標に向けて計画していくことの方が大事だと書いてあった(これも気がする)。


全体を通しての感想

ロルフ・ドベリっぽい書籍だなと感じた。

すごく思考法は参考になる部分もあるし、人と比べてもしょうがないということに対して、沢山の説得をしてくれている。

一方で、めちゃくちゃ個人的な考えが詰まっている感じもして、自分の良かった思考法を詰めたという最初の概要通りの本だなと感じた。

意訳本を読んでるので、原作はわからないが、語り口調な文章は、個人的に読みやすかった。


まとめ

他人と比べたり、頭の中がごちゃごちゃになったり、考え過ぎて疲れたり、そんな時にもう一度、二度、三度、読み返したい本だなと思った。

何かに追われてる人は是非読んでみてください

ほとんどの場合は、「期待」の箱の中にあるものを、内なるスコアカードを忘れてしまい、他者の意見に耳を傾け過ぎた結果、「必然」の箱に誤って蔵っていることが多いのはないかと思う。

必然は「息を吸うこと」。

CEOにならなければいけない」なんていう必然は、この世に存在しない。

そんな「思考の道具箱」が手に入る本だった。


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