人生で3回モテ期があるっていうけど本当かな？

その貴重な1回、私は小学校の中学年くらいで使ってしまった。しかもとても地味に。

たった3回しかないなら、高校、せめて中学で使いたかった。少女マンガみたいにキラキラきゅんきゅんな青春を私にもくださいよ、そんな風に思ってた。

その後2.3回目は来たのかどうかすら、あやしい。もしかしてあの時？と思うこともあるけど、そうだとしたら元々がモテない星の下にいるんだなぁとしみじみ思わざるをえない。
もう今さら、来てほしいとも思わないけど。

私の地元では、わりと同級生同士の結婚も多い。
そんなカップルに向けて、おめでとう、と女性側にメールをすると、「夫の初恋はさ、コアラ（私）らしいよ〜」と返事。
……恐縮すぎます。

でもそのとき、モテ期が早いといいこともあるかもと気づいた。

誰かの、初恋の相手になれる。

それで得したことなんて全然ないけど、誰かの淡い思い出の中に、ぼんやり存在してるかもしれないって、ちょっとだけ嬉しい。

付き合ったり告白したり、そんなことも考えつかなくて。
ただ話してみんなと遊ぶだけでよくて、うっすらした好意を教室の誰かに感じてたあのころ。

そんな風に、私のことも誰かが見てくれてたのを知って、どこか少しだけ強くなれるような気がする。

貴重な相手にしてくれて、なんかありがとうって感じ。これが私の第1回目、早すぎたモテ期のささやかな結果。

#日記 #エッセイ #初恋