飲食店のWeb・SNS集客について、依頼や紹介があった場合のみコンサルティングを承っているのですが、そこでお伝えしている内容を執筆していきます。（小売店や整体マッサージなどのサービス店でも概ね活用できると思いますが飲食店の想定で執筆しています）

日本でFacebookやTwitterが流行しはじめた2010年前後から、飲食店集客におけるSNS活用をお伝えする機会が何度かありました。今では珍しくなくなっていると思いますが、SNSだけを見て来店される方がいらっしゃると当時は驚かれたものです。

そのころ、Twitterでのマーケティングについては書籍も出版しております。

あなたのビジネスを10倍加速させる!『実践twitterマーケティング』
http://bit.ly/pinktwitter

出版から年月が経過しているのでご紹介しているツールなどは使えなくなってしまっているものも多く、読む必要もないですが本質は変わっていないです。

あと実績としては、キー局の有名長寿テレビ番組やニュース番組、堅めの新聞、ラジオ、雑誌のスイーツ特集、業界専門誌など様々なメディアに取材・掲載をさせてお店に行列を作ったことは何度もあります。そのための仕掛けとしてやってきたこともご紹介していきたいと思います。

前半では概要やツールの種類などをお話して、後半では具体的に日々やることをマニュアルのような形で記載しています。

※内容はご要望・ご感想・ご質問いただければどんどん追記編集していきたいと思います。特にSNSなどのツールは時と共に変遷が激しいですし。

【第１章】飲食店の状況と重要なツール・概要

インターネットが一般に普及し、国内でも数々のサービスが生まれた2000年前後からしばらくの間、飲食店の情報をWebで収集する方法といえば「ぐるなび」でした。ぐるなびは営業マンが各お店に出向いて掲載費や広告費をいただいてお店のページを作るというビジネスモデルで、インターネットで調べればお店の電話番号が書いてあるので電話で予約をし、地図を印刷してお店に行くのが一般的でした。

その後の2005年にサービス開始され伸びていったのが「食べログ」で、食べログはお店の情報は無料で掲載し、ユーザーの投稿や口コミで情報更新していくレビューの仕組みが特徴的でした。

食べログはジワジワと時間をかけながらユーザーを増やし続け、2010年前後には多くのインターネットユーザーが使うサービスに成長していきました。

他、2010年台前半には「Retty」、2010年台後半にはリクルート社が提供する「ホットペッパーグルメ」もサービス開始されました。現在これら、食べログ・ホットペッパーグルメ・ぐるなび・Rettyが4大グルメサイトとされています。Rettyが2020年10月に上場したことにより、いずれも上場企業が運営している形になります。

グルメサイトが進化する中で、並行してSNSも変遷と成長を遂げてきました。

SNS（Social Networking Service）は自分の近況を報告したりコミュニケーションを取ったりするツールなのですが、ビジネスを知ってもらったり集客する手段としても活用することができ、特に飲食店はその特性上集客に使いやすいのです。

SNSは国内外でたくさんのサービスが生まれたりサービス終了したりしていますが、現在Facebook・Twitter・Instagramが世界3大SNSといわれ、飲食店の集客としては私もこの3つを活用することをオススメしています。

他、スマートフォンの普及とともに2010年台前半ごろから注目されはじめたのがMEO（Map Engine Optimization）です。多くの人がスマートフォンの地図アプリで行きたい場所を探すようになり、その地図アプリで自分のお店が表示されるように最適化していくのがMEOです。特にGoogle社が提供するGoogle Mapは影響を増しており、近隣のスマートフォンユーザーや探しているジャンルに合った方にお店の情報を表示させることは重要になっています。

2020年は春から夏にかけて新型コロナウイルスの影響で、どの飲食店も自粛で厳しい状況でした。その後徐々に持ち直しているものの、オフィス街の飲食店や、宴会メインだったお店は客足がなかなか戻らずにいると思います。

一方、住宅街のお店や、一人で入りやすいお店、テイクアウト比率の高いお店はかなり戻っていると思います。そのため、Uber Eatsや出前館に登録して宅配をはじめたり、宴会席に仕切りを作ってソーシャルディスタンスを保ちつつ少人数でも入りやすい形に改装したりといった対応をするお店も増えています。