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老後には2千万円必要だそうなのだが、我が家は大丈夫だろうか?「老後の資金がありません」を読んだ

笑った笑った。めっちゃ面白いです、この本。
ドタバタ劇ではありながら、大事なことをしっかり伝えてくれる、そして最後には心温まる展開で、さすがの垣谷美雨。

少し前に聞いた話によると、年収800万円から1000万円くらいの家庭が、一番生活にお金をかけすぎて、貯金ができないとかなんとか。
まさに、この本の主人公、篤子の家がそんな感じ。
篤子は50代、パート主婦だ。そんな派手な生活はしていない。しかし、子供二人を大学まで行かせて、貯金が1200万円。
しかし、娘の結婚に始まって、いろいろとトラブルが重なって、どんどん貯金がなくなっていく・・・
ドタバタ劇の形をとっているが、その時その時の篤子の決断が、自分もとりそうなもので(例えば娘の結婚式の費用をだすかださないかなど)不安になった。

姑とはそんなにうまくいかないよというツッコミもあるかもしれないが、篤子が姑を引き取ってから、さらにドタバタ感が増して笑いがとまらない。
また、篤子の友達サツキの、清廉な生活ぶりに、こうありたいものだと思ってしまうが、サツキの家も必ずしもうまくいくことばかりではなく、もはや心がけだけではどうにもならないのでは?と思ってしまった。

家族の絆と、お金は切っても切れないもの。
面白おかしく、お金と家族の大事さをしみじみ感じさせてくれる、とてもいいお話でした。

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