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意識は簡単に変わらないけど、変えられる

こんなタイトルにしてみました。
「意識は簡単に変わらないけど、変えられる」

思い込みや、環境による意識の刷り込みを変えていくことは簡単ではありません
でもそのコツや、思い込み以外の世界があると知ると変化しやすくなります。

お絵描きを例にとると、幼稚園で「うさぎ」のイラストのような書き方を学んだお友達、お利口さんであればあるほど、「ほら私うまいよ!」とその絵を描きます。

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別のお友達ですが、ある日、手を見て描いてみよう!
と課題を出してみたのですが、手を全く手を見ずに思い込みの絵を描いて、(幼稚園で習ったであろう書き方で)自信満点でした。

自信があるのはとても良いのですが、私の課題は手っぽいものを書くことではなく「観察」ができるかどうかだったので、その点からすると「観察」はできていませんでした。

こうした場合、見るという行為に意識を向けるために、虫眼鏡というツールを活用します。
道具があると、見ようとしてくれるのです^^

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先日はいつも「すみっこぐらし」などのイラストを描くお友達。
実際のものも描写して欲しいな〜と思っていましたが、先日手を描写。
アカギレをした赤っぽくなった色味などを混色を使って上手に表現。

さらにその周りに、想像の世界も制作。
それがまた素敵な絵だったので、次はこんな感じにするのはどうだろう?と今回の絵からの展開を提案したら、本人もとてもイメージが膨らみ次回の制作への夢が膨らみました。

お絵描き=周りの好きなキャラクターを描く
から↓
自分の世界を表現する楽しさ

を知り、意識がそこに入った印象がありました。

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とても抽象的で、お伝えが難しいのですが、
こうした意識の入れ替えを中心に教室を行なっています。

そのためには、1度や2度では私も生徒さんを観察しきれなかったりするので、回を重ねてきてもらう中で、こちらに意識を移行すると良くなりそうだなという方向に意識を仕向ける。

もちろん純粋にスキルアップを望むお友達には、それを指導します。
私も単に絵を描くことが好きですが、その作業もまた本人と向き合い自分の哲学を見つけるツールになります。

また、観察にこだわる理由は、ちょっとした変化に気づく練習になるからです。
あれ?ここに血管が走る青い線が見えるな!?とか細かなことに気づけるようになることで、心の変化や違和感に気づいてその原因が探れるようになると、意識の進化ができます。

それはちょっとやそっとでできるようになるとは思えないので、お絵描きは一生ものだと思っています。

おそらく、「一生修行の身」と思っている作家は多いと思います。

私もいまだに、絵から知らされる意外なこと!発見があります。
いつまでも進化できる、すごいツールなんです(笑)

繰り返しになりますが、それは、それを知ろうとしない限りそれは発見できません。
なので、知りたくなるように、そんな世界があることを伝えるためにアートというツールを使っているという形です。


人によって方法も目的も様々。

個々によって、目的や、現在居る場所が違います。

自信がなくてのびのび描けないお友達は、
まずは自信をつけてのびのび描けるようになることに集中します。

線がうまく書けないお友達は、線を描く練習。

想像力が豊かななお友達は、それを生かした絵をどんどん描いてもらいます。

基礎ができなくても、想像力が止まらないおお友達は自分の表現したい核心をさぐってもらうように声掛けをします。
自分の制作のテーマを見つけてもらうことで、より作家性の高いところに仕向けます。

そして私自身も、彼らの常識にとらわれない世界観からたくさんの刺激をいただいています。✨

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