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自分の意見で生きていこう

ちきりんの「自分の意見で生きていこう」を読んだ。出会えて良かった最高の良書です!

  1. 意見とは何か?なぜ必要か
    世の中のあらゆる問題には「正解のある問題」と「正解のない問題」がある。
    「正解のある問題」には「正解」と「誤答」があるけれど、「正解のない問題」には「正しい意見」も「間違った意見」もない。
    「正解のある問題」はググれば解決するけど、「正解のない問題」は調べても解決しない。自分で考えるしかない。
    そして大事な問題ほど、正解のない問題なのだ。

  2. 反応と意見の違い
    ポジションが明確なら「意見」、不明確なら「反応」。他者の意見への否定や質問は、全て反応。会議でも、SNS上のコメントでも、自分のポジションを明確にしないで「反応」ばかりする人が目立つ。
    特に使いやすく、知的に見えて(?)かっこいい(?)反応としては「そう?そうとも言えないと思うけど」「それって、現実がよくわかってないと思うよ」などがある。
    また、「状況によってはAの場合もあればBの場合もあると思う」という発言も、中立的な意見だと誤解されがちだが、「犯人は男の場合も女の場合もある」等と同様、何も意味していない。
    反応は、簡単なのだ。

  3. なぜ意見が言えないのか
    「間違っているかもしれない」という不安があるから。だから言い切りたくない。
    でも意見には正解も不正解もないのだから、堂々とするべき。それができないのは、知識が乏しいのでも、頭が悪いのでもなく、「考え尽くしていないから」!

  4. 生きづらさから脱却しよう
    人生にも正解はない。正解があると誤解すると、それがなんらかの理由で手に入らない人にとってはとても「生きづらい」世の中になってしまう。
    どう生きていきたいのか、に関して確固たる自分の意見を持てるようになろう!
    そのためには「絶対にこの道だ!」と思えるレベルまで考え尽くすことが不可欠。
    自分が心から好きだ、心地よい、楽しいと思える生き方や分野を選び、その道を選んだ理由についてはしっかりと考え尽くすこと。
    自分自身で自分の意見をしっかり理解しておくことが大事。

  5. リーダーシップの最初の一歩
    「異なる意見を言うくらいなら、言わない方が摩擦が起こらなくてよい」とか、「相手がしっかり考えているなら、自分が生半可に考えてもいい意見が出せるとは思わない。だから任せる」とか、「知識が不足しているうちは、自分の意見など表明できない」とか…すべて全くの勘違い。
    ①自分の意見を言わないのは「もうそのことについて考えたくない」と宣言するのと同義。そんな人、コミュニティにいる価値がない。意見を出し、議論するプロセスに貢献できない人は、仲間ではなく、作業担当者。
    ②自分の意見を共有し、具体的な問題を解決すべく自ら動くことがリーダーシップ。
    ③正解のない問題については、時間をかけて勉強しても正解を見つけられない。考えることが大事。専門外のことに関しても自分の意見をもてるし、もつべき。
    ④海外では、人の意見に反応する前にまずお前の意見を明確にしろ、と言われる。意見がないのは思考してないから、と解釈されるため。
    質問する際にも、その質問の回答によってあなたの意見がどうかわるのか?を明確にすべき。しょーもない反応をするな!

  6. オリジナルの人生へ
    学校で成績がよかった人は、正解に辿り着く方法を身につけた人。意見を言えるかどうかは、勉強ができるかとは関係ない。
    自分がしっかり考え、選んだ道を歩んできたという自覚こそが、自分の生き方への自信を生み出す。

  7. 練習編
    無理にでも意見を言い切る。そして自分で自分につっこむ。反論を10個くらい、とにかくたくさん出す。そして反論に反論する。
    調べることに逃げない。意見を明確にするのに必要なのは「情報」ではなく「思考すること」だから。
    調べてるときは「何を調べたら自分の意見が明確に言える」ようになるのか、具体的にしてから調べ始める。そして調べる時間も決めておく。せいぜい10分くらい。なぜなら情報はいくら集めても十分な量にならないから。

私は意見がない、考えてない人間だと痛感。人生にも仕事にもプライベートにも、意見を持ち、リーダーシップを持って生きていきたい。

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