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#27 賢者のための「正しい保険戦略」


先日、七年前に入っていた保険を解約した。

普通、保険といえば、
・結婚したら入るもの
・万一のために、子供ができたら入るもの
という捉え方をしている人も多いと思う。

だけど、共働き夫婦が結婚するならば、どちらかが失業したとしても、どちらかの収入は継続するわけで、すぐに飢えに苦しむことはない。まして、子供がいるならば、万が一所得が減ったとしたら、独身時代よりも手厚い社会保障も受けれるわけで、最悪、食うに困ることもない。

だったら、「高い金払って保険にはいる意味は何なのだろうか?」と考えたところ、特に何も無かったので、「払い済み保険」への契約変更手続きをした。

なぜ、ここで解約をしなかったのかというと、現時点で解約すると、「元本割れ」するからだ。今のまま、払い済み保険に変更すれば、毎月の支払いはなくなり、今まで支払った分の保険金を受ける権利だけは受け取ることができる。一思いに解約して、米国株のインデックス投資分を増やそうかとも考えたが、既にその手の商品は十分持っているので、リスクヘッジの関係から多少はこの手の商品を持ち続けるくらいは良いのかなと考えている。

実際、ただ契約を続けておくだけで、年利2%で増えていく計算になるので、保険サービスの付いた米国債でも買ったと思って、持ち続けることにしている。もちろん、この払い済み保険事態はいつでも解約にすることも可能なので、今後の資産運用戦略から解約する可能性もある。

しかし、それでもこの七年間で、元本割れするような商品を買うべきではなく、大人しくインデックスの積立投資でもしてれば、元本割れどころではなく、数十%の利益が出ていたことを考えると、多少の節税になったとはいえ、「脇が甘かったな」と反省をした。

数年前より、正しい投資方法というのは分かっていたつもりなのに、少額ということもあり、既に入ってる保険を、「払い済み」に変更する手間というのは意外なほどハードルが高く、なんとなく継続してしまっていた。

今回は、私みたいな犠牲者が増えないためにも、改めて保険と向き合い、「賢者のための正しい保険戦略」について考えていきたい。特に保険商品の筋の悪さについて説明した後に、保険商品との付き合い方、資産の増やし方について説明していきたい。有料部分では、僕が入っていた保険会社、商品名、年利などの情報も公開する。

ネットで少しググるだけだと、アフィリエイトサイトに誘導するためのカスみたいな情報しか出てこないし、いわゆる「保険の窓口」的な相談所に行っても、割高な商品を売りつけられるだけなので、この情報が読者の皆様の役に立ってほしいと願っている。

1.保険商品の注意点


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