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【読書記録】四月になれば彼女は、映画の映像がキレイで気になるけど……。


本屋さんで、こういったパネル展示とか
映画の予告編がバンバン流れていて
つい手に取ってしまった1冊。
やっと、読み終わりました。
この本は、
一気読みがどうしてもできませんでした。

四月になれば彼女は

予備知識

あなたは、音楽が好きですか?
サイモン&ガーファンクルは?

私は久しぶりに聞きました。
この方のお名前を。
確か英語の先生が好きで、
1曲、歌詞を訳すのが授業でした。
あの時は「サウンド・オブ・サイレンス」

でも、この歌は知りませんでした。
「四月になれば彼女は」
まぁ、知らなくてもこの本は読めますが
予備知識として入れておくのも
おもしろいと思って紹介しました。
もし、あなたがこの本を手に取るならば。

読了後の感想

あぁ~もやもやする!
そんな感じです。

恋愛なき時代の恋愛小説
と帯に書かれていました。

そうこの本は、今まで読んできた
恋愛小説でお決まりのハッピーエンド♡
ではないからなのかもしれません。
だから、私はすっきりしないのかも。

もしくは、この小説に出てくる人物が
何かを抱えていて
それでも愛を探し続けているからなのか。

この本の主人公は精神科医の男性。
もうすぐ婚約するようですが、
何やら元カノからの手紙が届き、
婚約者は行方不明になり、
真実を知り、
もがく主人公って感じでしょうか。

サブキャラの先輩や
大学の写真部の友人、
精神科医の同僚、
婚約者の妹も、なかなか曲者。

「ただ好き。」っていう感情がそこにあり、
二人を取り巻く周りの人が翻弄される。

それを、自分のせいって思い込んだら
ダメですよね。
もっと、軽くいかないとぉ!って
私は思ってしまいました。

あとがきに、あさのあつこさんが

読まない方がいいと思う。
軽やかに生きていきたいと望む人は、すてきな恋をしたいと願う人は、すてきな恋をしていると公言できる人は、誰かが愛して、幸せにしてくれると信じている人は、読書は楽しくてためになると口にする人は、この本を読まない方がいいと思う。

四月になれば彼女は p281

って書くぐらいです。
そう、私もぜひ読んでとはおすすめできません。

でも、
なぜか続きが気になるから
最後まで読み切ってしまえる怖い本です。

そういう感情を味わってみたい人は
それも感動でしょって思えるあなたなら、
川村元気さんの「四月になれば彼女は」を
小説で読んでみてください。

ただね、この本をすすめきれない私でも
読むときれいな情景が思い浮かぶんです。

ボリビアのウニユ塩湖とか、
プラハの大きな時計台とか、
アイスランドの黒い砂の海とか……。
これを映像で見てみたい。

この小説を画にしたら、きっとキレイ。
だから惹かれてしまうのです。
けれど、このもやもや感が邪魔をします。
原作の力が、私の足を引っ張っています。

自然の力と、人間模様の間を行ったりきたり。

軽やかに生きていきたい。
私は、そう思っているのでしょう。
だから、映画館へ行くのを躊躇している。
そういう私を発見しました。



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