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連載小説/ダンジョンバァバ(連載中)

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半ば歴史から忘れ去られていた不毛の地で発見されたダンジョン。それを囲むように遺棄されていた小さな集落。ある者はそこで商いを起こし、ある者はハンターとしてダンジョンに消えてゆく。
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記事一覧

ダンジョンバァバ:第16話

【目次】 ―――・・・――― 天の塔 地上13階 ―――・・・――― 「キョウソウ! シヨウヨ…

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ダンジョンバァバ:第15話

【目次】 雲ひとつない空から降り注いでいた烈しい日差しは和らぎ、ドゥナイ・デンに夕暮れの…

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【目次】ダンジョンバァバ

ファンタジー × 老婆 × 長編小説 = ダンジョンバァバ ●登場人物【名簿】 ………▽ 目次 …

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ダンジョンバァバ:関係者名簿

第16話終了時点。”ほぼ” 登場順です。 ※致命的なネタバレ情報ナシ ※登場時に氏名不詳の人…

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ダンジョンバァバ:第14話(後編)

【前回】 【目次】 ―――・・・――― 地下21階 ―――・・・――― 完全なる暗黒空間のな…

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ダンジョンバァバ:第14話(前編)

【目次】 カナラ=ロー大陸南西部、セイヘン。荒涼とした不毛地に関心を寄せる者はおらず、い…

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ダンジョンバァバ:第13話

【目次】 タリューの高台に転送されるやいなや、全員の目が “それ” に釘付けになった。それは、現実離れした構造物。それは、200ヤードも向こうから一行を威圧する塔。塔…… なのだが、いったい何をどうすればあのようなものを築くことが出来るのか。人知を超えた巨塔に、そして塔を創造した天の厄災に、ヘップは言い知れぬ恐怖を覚えた。 目を凝らせば、平面的で超巨大な円柱―― 幅と高さからして、集落ひとつがすっぽりと納まりそうな円柱―― が何段も積み重なることで、直円柱の塔を形成している

ダンジョンバァバ:第12話

【目次】 トンボ、イノック、イラッチ、テレコ、ニッチョ、カナン、パッチ、べべ、ジャン………

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ダンジョンバァバ:第11話

【目次】 ドゥナイ・デン。 武具屋の裏に建てた大倉庫の中で、バァバはひとりほくそ笑んでい…

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ダンジョンバァバ:第10話(後編)

【目次】 【前回】 「セェー、リャ!」「ソォー、ヤッ!」「セェー、リャ!」「ソォー、ヤッ…

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ダンジョンバァバ:第10話(前編)

【目次】 その赤ら顔は日焼けか、あるいは酒か。暑苦しい男たちでごった返す、埠頭高台の青空…

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ダンジョンバァバ:第9話(後編)

【目次】 【前編】 報せを受けたバグラン、バテマル、ジアームの3人が医療用の大部屋に飛び込…

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ダンジョンバァバ:第9話(前編)

【目次】 全高100フィートはあろうかというドワーフが、威厳に満ちた表情で白銀の大地を見下…

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ダンジョンバァバ:第8話(後編)

【目次】 【中編】 (ここは……) 目を覚ましたセラドは視界一面に広がる木製の天井を見つめ、自分が横になっていることに気づく。 (生きてる、か。前にもこんなことがあったっけなぁ) どこがどう痛いのかも分からぬ全身の痛みに加え、右半身に妙な重みを感じた。顎を引いて視線を向けると、窓から差し込む眩しい光。その光を浴びて輝く純白の短い髪。ルカだった。どうやら自分はベッドの上で、彼女はその傍らの椅子に座ったまま、右腕のあたりに突っ伏して眠っているのだと理解する。 (こっちも