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いま「大変」なあなたに

いきなりではあるが私の座右の銘は「大変」である。

これを友人に話すと、皆、口を揃えて私をMだと言ってくる。しかしそんなことはない。なぜなら私は「大変」をポジティブなものだと捉えているからである。

あなたちにとって「大変」とは?

あなたは「大変」という言葉にどのようなイメージを持っているだろうか?

「仕事が大変だ」「やること多くて大変」など追い詰められているというネガティブな状況で使うことが多いのではないだろうか。この場合、使い方は間違ってはいないが、言葉の本質を捉えてはいないと思う。多くの人は直面しているネガティブな状況だけを見て「大変」という言葉を使っているように思える。これではネガティブなイメージしか残らないし、そんなイメージの言葉が座右の銘になる訳もないのは想像できると思う。ではなぜ「大変」が私の座右の銘になったのだろうか。


「大変」の捉え方


遥か昔、私が高校受験をした時の話をしよう。

中学3年生の私は運動部に所属しており、部活動と勉強の両立をせねばならなかった。当時の私は部活後の疲れ切った状態で受験勉強と授業の予習復習に追われて毎日てんてこまいになっていた。そんな毎日に耐えかねたある日、私は「大変」だから部活を辞めたいと父に相談した。すると父は「大変」ならなおさら続けるべきだとだけ言って部活を辞めることを決して許してはくれなかった。反抗期真っ只中だった私は同意はおろか慰めの一言もくれなかった父に激しい怒りを感じたのを覚えている。しかし数日が経った頃、父はその言葉の真意を説明してくれた。

「大変」というのは「大きく」「変わる」という意味の言葉なんだ。つまり「大変」だと思うということは自分が「大きく変わる」チャンスをもらえているってことなんだよ。だからそのチャンスを投げ出すことは自分の成長を放棄することと同じなんだ。だからこそチャンスだと思って楽しんで、自分を成長させないともったいないと思わないか?「大変」だと思うならとことん向き合いなさい。それはチャンスなんだから。

金八先生ばりの深いことをいきなり父に言われた私は、「大変」という言葉の深さに衝撃を覚えた。
以降、私は「大変」を楽しむことができるようになった。それを乗り越えた自分はどうなっているのか想像するだけでワクワクするし、そこに行き着くためならどんな努力も進んでしたいとも思えるようになった。

このように「大変」という言葉は、本来ポジティブなものであると思う。しかしこの意味に気づける人はそう多くはないのではないだろうか。


「大変」と向き合う

世の中にはたくさんの「大変」が転がっていると思う。
それはネガティブな要素がたくさんあるのではなく「大きく変わる」チャンスがたくさんあるのである。 

そしていま「大変」なあなたはそのチャンスを与えられている。ぜひ大きく変わり、輝く未来の自分を想像しながら目の前の「大変」を楽しんで、そして乗り越えてほしい。「大変」を乗り越えたあなたの目にはきっと今まで見たことのない世界が広がっているから。

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