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障害福祉サービスはどうやって利用するの?

この記事は1,949文字あります。個人差はありますが、4分〜5分でお読みいただけます。

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昨日は「障害福祉制度」について書きました。今回は「サービス利用までの流れ」というテーマです。今後、何回かシリーズでお届けしていきたいと思いますので、どうぞお付き合いください。


障害支援区分?

障害福祉サービスは、「障害者総合支援法」という法律に基づくものです。この法律に基づいたサービス、例えば、居宅介護(ホームヘルプ)を利用したいと思った時には(そもそも、居宅介護ってなんだ?という方も少なくないかもしれません。下記図をご参照ください)、どうしたらいいかというと、まずはお住まいの地域の障害福祉課(地域によって、名称が若干違う場合もあります)にご相談にいかれるといいと思います。

障害者総合支援法に基づく福祉サービスを利用する場合には、ルールとして「障害支援区分の認定」というものを受ける必要があります。簡単に説明すると、福祉サービスも有限ですから、誰に、どのくらいの福祉サービスが必要なのかを確認するものです。高齢者の介護区分と似ているかもしれませんね。これは区役所のケースワーカーさん(ちなみに、皆さんにも担当ケースワーカーがいます。残念ながら異動もあるため2〜3年で変わってしまうことも多く、また変わったことや新しい担当者になりましたよというお知らせはきません)から、現在の生活状況の聞き取りがあり、+主治医の意見書が必要になります。主治医がいない場合には、「医師意見書の記載を依頼する協 力医(=居住区で医師意見書作成に協力してくださる医師)」にお願いすることになります。詳しくは、区役所のケースワーカーさんが教えてくれると思いますので、ここでは割愛します。

なんだか、サービスを受けるまでの流れだけでも一苦労です。

相談支援専門員はどこに?

そして、障害者総合支援法に基づく福祉サービスを利用する場合には、「計画書」というものが必要になります。これは、どんなサービスを、どこの事業所さんで、どんな目的で、どのくらい利用するのかをまとめたものです。これらを作成するために「相談支援員さんにお願いしてください」と区役所で言われることがあります。

でも、急にそんなことを言われても、ちんぷんかんぷんです。多くの場合には、「これが一覧です」と相談支援専門員の方が所属している「相談支援事業所」のリストをもらい、その中からご自分たちでコンタクトを取っていくという、なんとも難しい作業です。しかも、前回の記事でも触れたように、自治体によっては「需要と供給のバランスが取れていない」という地域もありますから、探しても見つからないということもあります。

その場合はどうすれば?となるのですが、自治体によっては「セルフプラン」と言って、ご自分たちで計画書を立てて、提出することが認められています(地域によっては認められないこともあります。理由としては、「相談支援専門員に、それぞれの方のニーズにあった専門的な計画を立ててもらってください」という国の方針があるからです)。その辺りは、お住まいの自治体で確認してもらえればと思います。

「そもそも相談支援専門員がいるメリットはなんなのか?」と思うこともあるかもしれません。雑な表現になるかもしれませんが、わかりやすさ重視で伝えると、「障害福祉サービスについて詳しい人」「ニーズを聞いて、必要な支援体制を整えることを手伝ってくれる人(コーディネートしてくれる人)」という認識で間違ってはいないと思います。

そのため、ご自分たちで色々なところにコンタクトを取るのではなくて、そこをサポートしてくれ、横のつながりを作り、定期的に今の支援プランがうまくいっているのかどうかの見直しをしてくれ、また日々の相談にも乗ってくれるという位置付けです。

ただし、相談支援専門員によっても差はあります。それは、相談支援専門員に限ったことではありません。児童発達支援や放課後等デイサービスも、どこでも一律ではなくて、それぞれに違いもありますよね。

まぁ、そこが課題といえば課題なのかもしれませんが。

今日の放送の補足はVoicyで話をしますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!それでは!

佐々木康栄

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現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。

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ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!

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