見出し画像

TEACCHの一つの哲学ーご家族とのコラボレーション

この記事は1,126文字あります。個人差はありますが、2分〜3分でお読みいただけます。

今日はnoteの連続更新98日目です。noteのほかに、Voicy(音声配信)もしておりますので、併せてご活用いただけると理解しやすいと思います。また、noteの通知をオンにしていただけると記事が更新するたびに通知がいきますので、フォロー、スキ、シェアと合わせて通知オンもしていただけると嬉しいです。

今回はTEACCHの一つの哲学である、「ご家族とのコラボレーション」というテーマです。どうぞお付き合いください。


TEACCHの基本

TEACCH(ティーチ)という言葉を見聞きしたことのある方々もおられるかもしれませんし、ぼくは好きな考え方の一つです。そもそもTEACCHとは何か?については、過去の記事やYouTubeで配信しているので、そちらをご確認頂ければと思います。

記事や動画でも触れていますが、これはアメリカのノースカロライナ大学を拠点に実施されているプログラムで、それらの頭文字をとってTEACCHとなっています。ちなみに、TEACCHの意味は下記図をご参照ください。

ただ、こうした考え方も、時に誤解をされているんじゃないかと思おうこともしばしばです。 今回はTEACCHが大切にしている哲学の一つについて取り上げたいと思います。今後も、少しずつ、ぼくが思うTEACCHの誤解についても取り上げていきたいと思っています。

ご家族とのコラボレーション

TEACCHではご家族と専門家の関係を以下の4つの軸から整理しています。

  1. 自閉症支援の専門家がご家族に対して助言や指導をする関係

  2. お子さんに関してのご家族からの情報を大切にし、専門家がご家族から学ぶ関係

  3. ご家族と専門家が共同して、お互いにサポートし合う関係

  4. ご家族と専門家が地域社会や行政に対してお子さんの代弁者となり、活動する関係

つまり、立場は違うけれども、そこに上下や優劣があるわけではなく、一緒に考え、一緒に取り組んでいきましょうという考え方です。

自閉症支援の始まった頃は、自閉症の原因は親御さんであり、親御さんが治療や批難の対象でした。TEACCHを創設したショプラー先生は、親御さんは自閉症の原因ではないことを研究から明らかにし、むしろ専門家のコラボレーションを大切にしました。そうした姿勢が今日まで受け継がれているのがTEACCHの大切な哲学です。

ですから、「TEACCHの考え方をベースに〜」「TEACCHを取り入れて〜」等の文言が入っていながらも、ご家族とのコラボレーションを大切にしないサポートは、TEACCHの根本的な考え方を理解していないと言えるかもしれません。

補足はVoicyの配信をお聴き頂ければと思いますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!

佐々木康栄

災害時に役立つさまざまな情報

被災地で、発達障害児・者に対応されるみなさんへ(国立障害者リハビリテーションセンター)

防災・支援ハンドブック(日本自閉症協会)

災害時、発達障害の子どもの支援についての医療関係者へのお願い(内山登紀夫先生)

災害時の発達障害児・者支援エッセンス

#障害者を消さない (ヘラルボニー)

寄付型セミナー(TEACCHプログラム研究会東北支部)

代表を務めているTEACCHプログラム研究会東北支部で、「寄付型セミナー」を立ち上げています。ぼくの衝動的な行動であることは自覚しています。それでも、今ぼくらにできることを考え、過去に配信したオンラインセミナーを再度配信させていただき、その売上(配信や販売に関わる手数料を差し引いた全額)を能登半島地震の支援・復興に向けた寄付することに決めました。宜しければ応援してもらえると嬉しいです。

#能登の障害者に届け

能登の障害者の方々に直接支援が届くように、一般社団法人障害攻略課さん
、NPO法人石川バリアフリーツアーセンターさん、一般社団法人Smart Supply Visionさんが「#能登の障害者に届け」というプロジェクトを立ち上げてくださっています。

この短期間でこれだけの状況を整えることは、どれだけ大変だったのだろうかと思います(きっとかなり睡眠時間や休みの時間を削って急ピッチで取り組んでくださったのだと思います)。本当に感謝です。    

一緒に応援しませんか?

その他お知らせ

オンラインサロン「みんなで考える発達障害支援」

クラウドファンディング

▼9月に大阪にて講演会をさせて頂いた「一般社団法人泉大津・発達支援勉強会Lien」さんが、「大阪府泉大津市、及び、泉州地域である近隣市町村一帯が、発達障がいや多様な子どもたちにとってより過ごしやすい地域に」を目指して、クラウドファンディングをされています。特に、4月2日の世界自閉症啓発デーでは、世界中がブルーライトアップされます。これは色々な人に目を向けてもらうための活動でもある一方で、それだけ予算がかかります。

そのため、どの地域でもできるわけではありません。今回、泉大津市内のブルーライトアップをしたい!という想いを叶えるためのクラウドファンディングです。目標金額は220万円です。ちなみに、これは行政と一緒に取り組んでいるものなので、「ふるさと納税」として寄付ができます。

ぼくも応援メッセージを出させて頂いています。どうか皆さんも応援していただけないでしょうか。

皆さんの応援が力になり、その力が地域を進める行動になり、その行動が当事者やご家族の未来になります。

一緒に地域の未来を変えるお手伝いをしてくれませんか?

セミナー情報

▼TEACCHプログラム研究会 第16回実践研究大会 in 東北・東京・熊本・鹿児島 「共に学び 成長する 熱い冬」

ぼくは仙台会場にいって、一丁前にコメンテーターというのをさせて頂きます!翌日にはTEACCHプログラム研究会東北支部主催でイベント「自閉症支援の未来会議 in 仙台」も開催しますので、2月10日(土)、11日(日)はご予定の確保をお願いします!

▼会員限定動画▼

これまで、会員の皆さんには限定のコラムや動画を配信してきました。現在下記のような動画を配信中です。閲覧にはパスコードが必要です。何度かメールでご案内しておりますが、もし会員の方で「パスコードがわからない!」という方はteacch.tohoku@gmail.comまでご連絡ください。

▼会員限定コンテンツ▼

現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。

▼その他▼

ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!

SNS

▼Voicy

▼stand.fm

▼X

https://twitter.com/KoeiSasaki

▼Instagram

https://www.instagram.com/koei.sasaki/

▼Facebook

https://www.facebook.com/koei.sasaki.5


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?