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ちはるのファーストコンタクト(2017年1〜3月)

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ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。話題は、アドラー心理学、教える技術、研… もっと読む
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記事一覧

大学の「大きな学位」からオンライン学習による「ナノディグリー=とても小さな学位」へ。

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私たちは相手の性格を知りたいのです。なぜならそれが相手と付き合っていくために役に立つからです。(ライフスタイル論#01)

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楽しみの前に苦しみを置こう。

2016年11月23日 楽しみの前に苦しみを置こう。 自分の楽しみをリストアップしておく。 美味しいコーヒーを飲むこと。好きなテレビ番組を見ること。好きな音楽をガンガンかけること。ブログを書くこと。 そしてこの楽しみの前に苦しみを置く。 ちょっとがんばってやらなければいけないこと。締め切りが迫っている仕事。意志力を少し発揮して片付けなければいけないこと。やらなきゃいけないんだけど面倒くさいこと。 こうしたことを楽しみの前に置く。 そうすれば、苦しみは楽しみの一部

【連載】みんなの前で話す技術(第6回):原稿なしで話す。プロットは作る。

金曜日は「みんなの前で話す技術」講座を連載しています。 前回は「前置きなしに本題に入る」ということを言いました。今回は「原稿なしで話す」ということを言いたいと思います。 あらかじめ時間の決まった話を依頼されると、自分用の原稿を作って、それにしたがって話そうとする人もいると思います。話のための原稿を書くことそれ自体は問題はありません。しかし、話すときに原稿を読むのはダメです。 話し手が原稿を読み始めると、聴衆は寝ます。もし原稿そのままを読むのであれば、それを印刷して配れば

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【本】C. ファデル、M. ビアリック、B. トリリング『21世紀の学習者と教育の4つの次元』→これから何がどう教えられるべきかのビジョンを与えてくれる

木曜日はお勧めの本を紹介しています。 C. ファデル、M. ビアリック、B. トリリング『21世紀の学習者と教育の4つの次元』(北大路書房, 2016) ■要約21世紀の子どもたちが学ぶべきものは次の4つである。 ・知識 (knowledge):何を知り、何を理解しているか ・スキル (skills):知識をどのように使うか【創造性、批判的思考、コミュニケーション、協働】 ・人間性 (character):どのようにふるまい、世界とどのように関わるか【動機づけ、レジリエン

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エゴサーチをするのは、鏡を見ているようなものだからです。

水曜日はフリーテーマで書いています。 エゴサーチを定期的にしています。エゴサーチというのは、自分の名前やニックネームなどをキーワードにして検索をかけることです。英語でも egosearching というようです(wikipedia)。つまり、インターネット上で自分のことがどのような評判になっているかを確認する作業です。 エゴサーチを頻繁にすることが、「ネット依存」の兆候として捉えられていたりします。また、思いがけない中傷や非難を見つけてしまうことによる心理的ダメージもあり

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架空と現実をSNS経由で結びつけるドラマ「スカム」からのヒント

火曜日は「教えること」のトピックで書いています。 ノルウェーの高校生ドラマ「スカム(Skam, 恥)」が北欧で大ヒットしているそうです。 このドラマの作り方は、テレビドラマとSNSをつなげたところに特徴があります。公式サイト(http://skam.p3.no)を見てみると、そこにはドラマの登場人物の写真や彼らの間で交わされたチャットなどが載っています。そして、そこにつけられた視聴者からの膨大なコメント。 主にテレビで見る動画と、パソコンで見る(架空の)SNS、そしてそ

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台本ストーリーはどのように書かれているのか(ライフスタイル論#05)

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。 前回は「ライフスタイル論」の4回目として次のことを書きました。  1. 私たちは日々ライフタスクに直面するたびにライフスタイルを参照して、取りうる行動の選択範囲の中から決断して選んでいる。  2. その決断は自然に、そして瞬時になされるため意識されない。しかし長い目で見ると、それは自分が作り上げた自己理想に沿うようにされている。 さて、ライフスタイルとして書かれている台本ストーリーはどのように書かれているのでしょうか。

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明日が晴れますように。

土曜日は昔のブログ記事を振り返って書いています。 雨の卒業式去年、一昨年は晴れだったが、今年の卒業式はあいにく、朝から雨。大隈講堂の前で写真が撮れなかったのは残念。でも、昼くらいから雨は上がった。 eスクールの一期生が卒業するので、今年から、eスクール代表のあいさつが加わった。eラーニングによる生涯教育の幕開けということを語っていて、説得力があり、とてもよかった。 ――2007-03-25のブログより 明日はいよいよ、人間科学部、人間科学研究科、そしてeスクールの卒業

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【連載】みんなの前で話す技術(第5回):前置きなしに本題に入る「結論ファースト」

金曜日は「みんなの前で話す技術」講座を連載しています。 前回は、15分の話を一区切りとして、話の続きはあるとしても、そこで何か別の活動を聞いている人にしてもらうといいということを言いました。別の活動というのは、質問カードを書いてもらったり、隣の人と組んでペアトークをしてもらったりすることです。いずれの活動でも2、3分で十分です。長い時間を取る必要はありません。話を聞くということから別の活動をすることでリフレッシュして集中力が回復することを目的としているからです。 私の講演

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データだけでもダメですが、人間くささだけではもっとダメです。

2017年3月22日 水曜日はフリーテーマで書いています。 Netflixで「マネーボール」という映画を見たのですが、これがすごく面白かった。アメリカの球団アスレチックスのジェネラルマネジャー(GM)が主人公です。彼が予算のない球団で「野球統計学」を使って球団を20連勝させ、地区優勝まで導くという話です。 野球統計学は正式にはセイバーメトリクス(SABRmetrics)と呼ばれています。SABRとは「アメリカ野球学会」の略称です。そんな学会があるんですね。 セイバーメ

動機づけされたあとは「意志の力」が必要です。

2017年3月21日 火曜日は「教えること」のトピックで書いています。 前回は、教えたり指導する人が相手にやる気を持って欲しいときに、次のことをアピールするといいことを書きました。 A. 相手の知識とギャップのあることをデモンストレーションして好奇心を喚起する R. これから学ぶことが相手の個人的目標にも十分関係があることを説明する C. これから取り組んでいく課題は相手にも十分達成できるものであることをいう S. このコースが終えるとその後どのようないいことが起こるか

【お題拝借】きちんと学ぶには大学院へ行くしか勉強方法はないでしょうか?

2017年3月18日 土曜日は昔のブログ記事を振り返って書いていますが、質問が来ていますのでお答えしたいと思います。 コメント欄からの質問です。このときの記事は「【本】市川尚・根本淳子編著『インストラクショナルデザインの道具箱101』」でしたので、「インストラクショナルデザインを学ぶには大学院か?」という文脈での質問と思います。 ここでは「どんな専門であっても何かをきちんと学ぶにはどんな方法があるか」について答えたいと思います。これは特に社会人となっている人が、何かを専

【連載】みんなの前で話す技術(第4回):15分話したら別の活動を入れる

(金曜日は「みんなの前で話す技術」講座を連載しています) 前回は、15分の話を一区切りとすると良いことを言いました。それくらいの長さであれば、聞き手は集中力を維持することができるからです。20分を超えると、どんなに面白い話でも集中力が切れて、飽きてきます。 では15分でひとまとまりの話をしたとして、次は何をするのか。人の話を聞くという活動が別の活動に変わればなんでもOKです。たとえば、ここで一息入れて「質問カード」に質問を書いてもらうのはどうでしょう。手を挙げて質問するの

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