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架空と現実をSNS経由で結びつけるドラマ「スカム」からのヒント

2017年3月28日

火曜日は「教えること」のトピックで書いています。

ノルウェーの高校生ドラマ「スカム(Skam, 恥)」が北欧で大ヒットしているそうです。

このドラマの作り方は、テレビドラマとSNSをつなげたところに特徴があります。公式サイト(http://skam.p3.no)を見てみると、そこにはドラマの登場人物の写真や彼らの間で交わされたチャットなどが載っています。そして、そこにつけられた視聴者からの膨大なコメント。

主にテレビで見る動画と、パソコンで見る(架空の)SNS、そしてそれにつけられた視聴者からの(現実の)コメントといった複数のメディアをつなげることによって、このドラマがあたかもすぐそばで現実に起こっていることのように錯覚させる効果があるということでしょう。

これは、授業や研修に応用できるかもしれません。

教室や研修所で行われた授業や研修は、その場ではわかった感じがあったとしても、そこを離れて日常の文脈に戻ると、忘れ去られてしまうか、覚えていても行動としては発揮されないという欠点があります。

その欠点をカバーし、授業や研修でつかんだことを日常に活かして行くためには、このドラマのようにメディアをつないでいく方法が考えられます。具体的にどのようにすればいいのかまだわかりませんが、「授業・研修〜SNS〜現実」を結びつけることによって、何か新しい形の教育ができそうです。

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